『学習の友』別冊2023学習会開催


県学習協静岡支部は、11月15日から月一回の連続読合せ学習会を開催します。詳細は添付したチラシのとおりです。只今受講生の募集をしています。

インボイスで大変な零細事業者-『ひどすぎる日本の政治』を働く者の手に


10月14日、静岡市内にて「学習の友」学習会が開催されました。

 今回は、特集記事「データで見る―現代日本政治の根本問題」(井上伸労働総研理事)を最初に読合せしました。記事は自公政権がこの間に行ってきた政治を、データを示しながら分析しています。軍事費と教育予算の12年間の推移。子育てと高齢分野の社会保障の国際比較。大企業内部留保と実質賃金の14年間の推移。税・社会保険料の負担の10年間の推移。所得階層別、税・社会保険の所得に占める割合。ジェンダーギャップ指数順位の13年間の推移。貧困率の国際比較。これらがグラフ化され、どれも日本の政治の酷さを表しています。討論では、次のような意見がありました。「インボイスは始まっていると思うが、今どうなっているの。」「消費税を確かに払ったという証拠を残せということで、インボイスがある。インボイスを新たに出さなければならない人は、出せなければ取引先から除外される。国は国民が支払った消費税は全て欲しいわけで、これまでいろんな軽減等をしてきたが、どんどん改定して現在に至っている。」「インボイスは日本語では何というの。」「以前聞いたことだが『送り状』と言っていた。」「事業者で消費税を申告するとき、支払った消費税を引きたいときは、それが証拠となる。」「それが嫌なら簡易課税がある。売上のみから申告消費税を計算するので、本当は仕入れ時に支払った消費税が多かったとしても、引けないので納税額が出てしまう。」「税務署の仕事はどう変化するのか。」「売上1千万以下でも申告する事業者があるので、申告数は増えると思う。」「3年間は経過措置で、指導中心だがその後は調査が厳しくなるのでは。」「日本の慣習を無視した制度だ。計算上はそうなるが、実態は違う。」「消費税の歴史を学んだが、金と人と時間を掛けて何が何でも法律を通そうとする。」「事業者はインボイスは大変だと反対するが、消費者は支払った税は納めて当然となり、分断が起こる。」「日本のジェンダーギャップは『過去最悪』であるが、静岡県は、男女の賃金格差で全国最下位となっていると報道されている。これは認識しておく必要がある。」「『保守党』と云うと思うが最近発足した。日本の伝統を破壊しようとしていると自民党政権を批判し、男尊女卑の家族制度を美化している右よりの政党だ。」「百田尚樹の政党で党員数も多いようだ。」以上。         10月に開始されたインボイス制度について、議論が集中した学習会でした。