基礎理論コース スクーリング 6月1日開校

勤労者通信大学基礎理論コースの月一回学習会が静岡市内で開校します。只今受講生を募集しています。

自粛はしても、萎縮はしない各地で取組みすすむメーデー準備


4月14日に「学習の友」学習会を静岡市内で開催しました。

今回は4月号です。特集記事の「基礎学習 メーデーって何?」(『学習の友』編集部)と40~47ページの各地域労連の経験記事を読合せしました。アメリカシカゴを中心に1886年5月1日、8時間労働制を求めパレードが実施され労働協約を勝取ります。その後国際労働者協会の結成総会で1890年5月1日を国際的な統一行動日ときめ、メーデーは世界中にひろがります。日本では、1920年5月2日、初めてメーデー屋外集会が開催されました。戦後労働組合運動が復活するなかで1946年5月1日、11年ぶりに再開し昨年2020年には100周年を迎えました。また、1989年の第60回メーデーは、労働運動の右翼的再編がすすみ変質・分断攻撃が持ち込まれるなかで、「たたかうメーデー」を継承し実行委員会による開催がされ、全労連結成へと繋がります。現在、コロナ禍がつづくなかで、各地でいろいろな取組が検討されています。千葉労連の矢澤事務局長は、「若い人や組合活動経験の短い人が新しいとりくみを提案すると、経験豊富なベテランの人が経験則にもとづいて却下し、却下された人はやる気をなくして活動から離れていく」「運動を発展させていくためには、こうした世代間の分断を乗り越え、新たな意見を頭から否定せず、現在の状況をしっかりとつかみ・・議論」が大事といいます。参加者みんなで納得しました。

「日本近現代史を読む」第8回学習会 第6章「植民地支配の始まり」読み合わせ、意見交換する


 静岡市社会科学学習会は、4月13日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第8回学習会を行いました。意見交換では、「台湾征服戦争とあるが、日清戦争の結果、日本は台湾を手に入れたが、台湾に住んでいた人々は、反対し日本軍と戦った」「日本の台湾への支配は、朝鮮に対する支配と比較すると穏やかだと聞いているが」「『植民地支配への評価は台湾と朝鮮では違うのか』の所で、共に支配は厳しかったが、ナショナリズムの段階が大きく異なっていたと書かれている」「『植民地領有が日本人に与えた影響』の所で、多くの日本人に大国主義イデオロギーを持たせ、中国人蔑視・排外主義的傾向が日本社会に浸透したと書かれているが、今日でもテレビなどでは中国や韓国を非難する事が行われている」「日本は日清戦争で勝って、北京に軍の司令部を置く事ができたが何故か」「義和団事件の時に、日本を含む8カ国が中国に軍隊を派遣したが、日本以外の国は事件が解決すると軍隊を引き上げだか、日本の軍隊は引き上げなかった。それは日本が日清戦争で中国に勝ったと言うことで強行した」「61ページにある東清鉄道を日本がロシアから買い取る。軍事的にも意味のある。朝鮮戦争の時、日本国内では国鉄の組合がストライキで列車がストップしたら戦争の遂行に影響が出るので、国鉄の組合に対して謀略攻撃がありストライキなどが出来ないようにした」「朝鮮戦争の結果、38度線で分断されるが、元々38度線は日本軍が北は関東軍が管轄し、南は広島に司令部を置く軍が管轄していた。この分断には日本にも責任の一部がある」など意見が出されました。

◆次回は、5月11日(火)午後1時30分~3時30分。会場 「アイセル21」第42集会室。内容は、「第7章 産業の発達と社会の変動」の学習。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」です。

労働委員会を大いに活用し労働者の権利を守り拡大させよう!


3月10日、静岡市内において「学習の友」学習会を開催しました。

3月の「友」学習会は、春闘特集の「要求・組織の多数派運動として労働委員会積極的活用を」(水谷正人神奈川県労労働委員・神奈川労連顧問)を読合せしました。労働委員会は憲法第28条の労働三権を擁護し、労組法第7条で規定した不当労働行為からの救済機関として都道府県に地労委が、再審機関として中労委があります。全労連の労働委員は11都道府県労委に12名、中労委に1名います。筆者は、10年間の労働委員活動をつうじて、「春闘要求、労働相談、労使紛争は、何でも労働委員会にもち込んで、要求や労使紛争、職場・地域・産業での多数派運動の戦略的活路をきりひらき、幹部活動家の育成の場として、積極的に活用すべきだと考えます」と指摘します。討論では「日立の賃金争議のとき、中労委の全労連の委員がアドバイスをしてくれた。」「静岡県は、(静岡県評の)労働者委員はいないが、ローカルユニオンなどは、よく申し立てをする。公益委員が入ると、割と労働者側にまともな斡旋となる場合がある。」「一般的に現在の労働者委員は、連合の大企業労組からきており、経営者委員に歯向かえないのか、労働者の味方か会社の味方かわからないことも・・。」「もちろんそんなに悪質ではない。労働者委員でもあり一応は労働者の立場での和解案の提示もあるけど。」などの話がありました。