1 三島共立病院内の「基礎コース」の件。
8月20日実施 私を入れて7名参加。うち一人は、元高教組の退職者で哲学や史的唯物論について勉強したいということで前々回から参加していまます。史的唯物論についての2回目。詳しい中身は、参加者でもある組合幹部の大庭さんが、ニュースを出してくれていますのでそれを添付します。ニュースは3号めになりますが1~2も面白いです。それはそれとして学習がなかなか進まないのには理由があります。一つはやはりむつかしい内容であることで、字句の説明などをしているだけでも結構時間がかかります。それと、これは参加者の反省でもあるのですが、事前になかなか読めないということです。時間もないが内容がチンプンカンプンで眠気が襲ってくるとのこと。それではダメなのでとにかく 分からなくても読んで来ようということ羽確認しました。しかし、チューターをしている参加者の聞間さんは何度も読み返しているらしく、何がわからないか具体的です。
◇ 静岡民医労勤通大ニュース№3(PDF版)
8月9日(金)午後5時45分より、約1時間にわたり民医労静岡支部「基礎コース」学習会を行いました。受講生5人が参加しました。最初にチューターの多田が、レジュメに基づき20分間報告し、その後自由討論を行いました。
今回のテーマは「弁証法」です。
最初に「弁証法とは?」ということで、いろんな人の言葉を紹介しました。
・「弁論によって真理を証明する方法=問答法」(ソクラテス)
・「矛盾に関する学問」(ヘーゲル)
・「肯定的なもののなかに否定的なものをとらえ、生成した一切のものを運動の流れの中でとらえる」(マルクス)
・「世界の一般的な運動(発展)法則に関する科学」(エンゲルス)
・「対立物の統一と闘争に関する学説」(レーニン)
次に、弁証法で取り扱う運動や概念について紹介しました。
○質と量、移行
・生成と消滅、変化
・量的変化から質的変化への転化、質的変化から量的変化への転化
○本質と現象、反省(反映)
・同一、区別、対立、矛盾、対立物の統一と闘争=弁証法的矛盾
・全体と部分、可能性と現実性、偶然性と必然性、原因と結果
○主体と客体、発展
・弁証法的否定、否定の否定
・単純なものから複雑なものへ、低い質のものから高い質のものへ
最後に、「弁証法的思考のために」ということで、以下を指摘しました。
・水泳を習うのと同じで、弁証法的思考には訓練が必要
・現実に具体的に現れている矛盾を分析する
・内在的、総体的、歴史的にとらえ、現実を乗り越えていく力を発見する
自由討論では、次のような意見がありました。
・難しくて、よくわからない
・どうせ変わらないと思うのではなく、現実から出発することが大切
・対立するものの見方を通じて、より高い認識に到達することが重要
次回のテーマは「理論と実践、社会の形成」です。
静岡支部は、8月7日(水)に学習の友8月号を使い学習会を開き、4名が参加しまし
た。今回は特集「いま、学校・教育は・・・」の3つの記事を読み合せ討議しました。
まず、石山久男氏の「憲法のめざす人格の完成か、財界の求める人材育成と国家
主義か」をやりました。「前後教育制度の原則とそれが生まれた背景には、」「戦前
教育への反省があり」、「政府が決めた教育内容を全国一律に強制し」、誤った侵略
戦争に至った反省がありました。ところが安倍政権は、この大原則を根底からくつが
えそうとしています。その中身は、地方教育行政を首長と政府・文科省の支配下に
おくこと。戦争美化の教科書づくりのための検定制度大改悪。「いじめ」問題も利用し
た愛国心押しつけの道徳教育強化。自民党憲法26条改悪案の国家のための国家
教育権の宣言などの動きです。更に戦後教育のもう一つの大原則である「平等な教
育」も諸制度の改悪で、徹底的に崩されようとしています。
次に取り上げたのは、蟹澤昭三全教副委員長の「恒常的な長時間労働にある教職
員の働き方の実態」です。文科省調査データでも、全教労組調査データにおいても、
今の教員の労働実態は、「過酷」としか言いようがありません。月100時間の時間外
勤務をしている教員が20%弱おり、月45時間以上の者は70%を超えています。
最後は教育の無償化問題をやり、世界の国から立ち遅れた実態を学びました。
次回学習会は下記のとおりです。9月号を持って
どなたでもお気軽にご参加ください。
○ 日時 9月11日(水) 午後7時から
○ 場所 静岡県評会議室