「日本近現代史を読む」第4回学習会・夜の部 第5章-日露戦争、第6章-植民地支配の始まりを学ぶ


「日本近現代史を読む」第4回学習会・夜の部を27日に開き、4名が参加し「第5章・日露戦争」と「第6章・植民地支配の始まり」を読み合わせし意見交換を行いました。
意見交換では、「最初、日本と中国との間で日清修好条規を結んだが、これは対等な条約だったために、条約ではなく条規という名前を使った。当時の国際条約が不平等な内容であったため、条約という名は使用しなかったのでは」「日露戦争は、1904年2月8日に日本海軍が旅順軍港を奇襲して始まったが、宣戦布告は10日だった。太平洋戦争での真珠湾攻撃も奇襲であり、ここに日本軍の侵略性が現れていると思う」「日清・日露戦争の戦費を調達するため、各種の税が作られ、歳出に占める割合が20%から30%、高い時期には40%であった事に驚いた。今日でも軍事費を調達するため消費税などの増税が行われている」「日本の植民地支配は、日本の軍や警察などを使うだけでなく、現地の人々も利用していた。そのため、中国や朝鮮の人々の中に分断を持ち込んだ。これがさらに現地の人々を苦しめていた」「日本人の中には、今でも中国や韓国の植民地支配は中国や韓国を発展させ、人々の暮らしを良くした近代化した。などの意見がある。侵略戦争の反省を今からでも確りとやらないといけないと思う」など意見が出ました。
◆次回は、5月25日(金)18時30分より、「アイセル21」第12集会室にて、内容は、第7章-産業の発展と社会変動、第8章-第一次世界大戦とロシア革命の影響」の読み合わせと討論。持ち物は、「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)

「日本近現代史を読む」第4回学習会・昼の部 第5章-日露戦争、第6章-植民地支配の始まりを学ぶ


第4回学習会を4月27日に開き、8名が参加し、第5章と第6章を読み合わせと討論を行いました。
討論では、「本文の中で『歴史から学ぶためには、その当時の人々には何が見えなかったかを探る必要がある』と言っているがこの観点は大切だと思う。大河ドラマや「坂の上の雲」などは当時の人々と同じ歴史把握であり重大な問題点を持っている」「日清戦争後、ロシアとの戦争準備のため全国各地に師団などが配置されていった。その一つとして、静岡34連隊もこの時期に作られた。そのため土地などが無償で軍に出された」「日清戦争の時には、反戦の声はあまりなかったが、日露戦争になると、内村鑑三は、キリスト教の立場から非戦論を唱え、与謝野晶子は歌人・詩人の立場から戦争に反対する声を上げた」「権益の拡大を狙って戦争に準備したと言うが、この権益とは何か」「日本が過去、中国や韓国との戦争で取得した利益を伴う権利の事で、中国や韓国から見れば主権の侵害、侵略そのもの」「日韓併合とか併呑とか、どのような事か」「併合とは、日本と韓国の合併であり、それは韓国という国を廃し日本国にする。という事で、地図上でも韓国と言う国をなくしてしまった」「石川啄木は『地図上の朝鮮国にくろぐろと墨をぬりつゝ秋風を聴く』という短歌を創り、日韓併合に反対する声を上げている」「日露戦争やその後の日中戦争の軍事費を確保するために郵便局に貯金機能を持たせ、源泉徴収がその手段として導入されたが、これは戦後の公共事業に必要な資金を集めるにも機能している」「今日、朝鮮の南北首脳会議が開かれ、北朝鮮の北朝鮮の金正恩が38度線を徒歩で超えた歴史的な出来事があったが、そもそも38度線は日本の韓国支配の時代に作られたもので、日本こそこの出来事を祝うべきであるのに、このような歴史的な背景をマスコミは全く報道しない情けない事だ」など意見が出されました。
◆次回は、5月25日(金)14時より、「アイセル21」第42集会室にて、内容は、第7章-産業の発展と社会変動、第8章-第一次世界大戦とロシア革命の影響」の読み合わせと討論。持ち物は、「日本近現代史を読む」(新日本出版社発行)

第33回『資本論』学習会「分業とマニュファクチュア」第4節、5節を学習


4月26日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開きました。 第12章の第4節と第5節を読み合わせとポイント説明を行い討論に入りました。
討論では、「本文で『一般的分業』『特殊的分業』『個別的分業』と言っているがこれは何か」「マルクスは、シュトルヒの『経済学講義』などから引用してこの言葉を使っているが、マルクスは社会的内部の分業とマニュファクチュア内部の分業に分類しているのでは」「マルクスはマニュファクチュア分業が、個々の労働者を不具にすることによって発展する事を告発しているが、この視点が大事だと思う」「『同職組合』とは何か」「中世~近世にかけて商工業者の間で結成された各種の職業別組合事を言っているのではなないか。又マルクスは、同職組合の親方が資本家になる事を防止するため、徒弟の数を制限している」「第5節の最後で『マニュファクチュア分業のこの生産物そのものが機械を生産した』と言っているが、これは次の第13章『機械設備と大工業』へと繋げる文書ではないか。分業の発展が生産力を発展させ、同時にその限界を突破する機械を生み出した事を言っている。マニュファクチュア分業が機械を生み出した弁証法的発展の観点があるのではないか」など話合いました。
次回は、5月10日(木)午後6時30分から。会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、第13章「機械と大工業」の第1節「機械の発達」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊です。

「現代経済学習会」 経済4月号「AI『合理化』と人口減少社会」を学ぶ


4月17日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「AI『合理化』と人口減少社会」を読み会わせと意見交換を行いました。
討論では「メガ3銀行のリストラ計画が書かれているが、清水では『みずほ』はすでに撤退し『三菱東京UFJ』も3月で撤退した。メガバンクの清水支店は無い状況だ」「本文で『日立製作所大みか事業所』のAI『合理化』の状況が紹介されているが、日本の電気産業はどの様な事業見通しでこのような合理化を進めているのか」「アジアやアフリカなどにインフラ輸出をしているが、その事業自体の採算性が疑問視されている。アメリカの対中国政策のお先棒を担っているのではないか。赤字が出れば最終的には、国民の税金が投入される危険性がある」「『小括』で、2030年には約79万人のICT関連の人材不足が生ずると言っているが、この不足は人材育成ではなく外国人労働者で補うのではないか」「AI『合理化』で資本主義の矛盾が深まるが、変革の展望は何処にあるのか」「矛盾が深まっても自動的な体制変革はない。資本の内と外の労働者が団結し資本と闘う体制を作る事が出来れば変革の展望が見えてくるのではないか。そのためにもこのような学習が必要ではないか」など意見が出ました。
◇次回は、5月15日(火)18時30分より、会場は、「アイセル21」第12集会室、内容は、「革命家マルクスと経済学のすすめ」(石川康宏)の読み合わせと討論。持ち物は、『経済』5月号です。

「君たちはどう生きる」働きはじめたあなたに 社会は変えられる-社会科学の学習を!


静岡支部『学習の友』学習会

今回は4月号です。4つの記事を読合せしました。その中で「職場や労働条件は変えられる 労働組合と憲法はその力」(長久啓太岡山県学習協事務局長)を紹介します。4月に新たに働きはじめる人に、そのことで「変わること」は、何かあるか問います。一つは生活時間。通勤、残業等で生活時間が削られていないか。二つは、人間関係です。仕事をつうじて生まれる新しい出会いは、働き続けるための大事な要素といいます。三つは賃金です。賃金の多い少ないは生活の質を決める大事な問題です。ほかにもさまざま、経験をするのでしょう。働きはじめたみなさんに、もうひとつ考えてほしいと訴えます。「環境に順応することと同時に、その環境をより良いものにするために、あなた自身がどのような行動をするか」です。「どう生きるか」という問題です。漫画「君たちはどう生きるか」を紹介し、主人公「コペルくん」が社会や人間の本質を問い、苦悩しながら人間らしい生き方を考え、「発見」していく。自分の経験を積み上げていくことと同時に、歴史的出来事にも学び、ものごとの本質や、「どう生きるか」の問いを豊かにつかむことができると言います。自分らしく働き生きるためにも、社会のあり方や仕組みに目を向けよう、労働組合の役割、「人間らしい」「あなたらしい生活」をまもる日本国憲法にも。そのために社会科学の学習をと訴えています。

第32回『資本論』学習会 第12章「分業とマニュファクチャ」の1節から3節を学ぶ


4月12日(木)第32回『資本論』学習会を開きました。第12章「分業とマニュファクチャ」に入りました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「マニュファクチャは16世紀中頃から始まったが、現代の日本でもこの生産方法は生きている。60年代には大企業でも行われており、中小企業などでは今でも行われている」「日立の工場でもドリルで4つ穴を開け、電動トルクドライバーでネジを締める作業が流れ作業で行われている」「本文の中で『全体労働者』『部分労働者』『細目労働者』という言葉をマルクスは使い分けているがこれは何故か」「『全体労働者』は商品を工場全体の労働者によって作り上げられている事を指している。『部分労働者』は商品の部品を作る作業をしている労働者の事を指している。『細目労働者』は、部品を作るのに必要なパーツなどを作る作業に従事している労働者を指しているのでは」「本文最後で『マニュファクチャはそれがとらえられるどの手工業においても、手工業がきびしく排除したいわゆる不熟練労働者の一階層を生み出す』と言っているが、この事により、手工業に従事する労働者と比較し労働者の就業費が必要なくなり、労働力の価値を引き下げる役割を果たすのではないか」など意見が出ました。
◇次回は、4月26日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」12集会室。内容は、4節「 マニュファクチユアのなかの分業と社会のなかの分業」、第5節「 マニュファクチュアの資本主義的性格」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊です。