勤労者通信大学憲法コース学習会開催


県商連において、今年勤労者通信大学の憲法コースに6名の事務局員が受講しました。チューターの瀬川事務局長と助言者の多田(学習協事務局長)を含め、8名で第1回学習会を県商連会議室で行いました。

はじめに各人の自己紹介と憲法コースを学ぶ意義等について話がされ、その後、教科書の読み合わせと討論を行いました。1時間ごとに休憩をとり、午後の4時間をかけて行いました。

ほとんどの人が入局したばかりの20代、30代の事務局員です。

質問としては以下のようなものがありました。

・日本人は戦闘が好きな民族ですか?

・「君が代」は学校のときから何気なく歌っていたけれど、歌詞の意味は?

・1946年に憲法草案の「戦争放棄」に対し、世論調査で70%しか賛成していなかったのは意外だった。もっと大部分の人が賛成しても良いのにと思った。

第44回総会と記念講演


静岡県労働者学習協会の第44回総会と記念講演が、2016年7月31日(日)静岡県評会議室にて開かれました。

記念講演は「参院選の結果と憲法闘争の新段階」と題して、山田敬男氏(労働者教育協会会長)が講演しました。

詳細については、下記の「さきがけ」No.53をご覧ください。

さきがけ201608No53

科学的社会主義思想と「個人の尊厳」の関係を考える


今回は初めに「個人の尊厳と科学的社会主義」(牧野広義阪南大学名誉教授)を読み合わせしました。「戦争法」反対運動の中で、日本国憲法擁護の訴えがされましたが、その中には「個人の尊重」「個人の尊厳」の思想がすわっています。世界の憲法等で「人間の尊厳」がうたわれたのは第二次大戦後です。膨大な犠牲の中で必要性が認識されました。「人類の多年にわたる自由獲得の努力」つまり人権獲得のたたかいに貢献し、人類の未来を開くために貢献してきた思想の一つが、マルクスの科学的社会主義です。マルクスはイギリスの労働者が勝ち取った「工場法」をめぐりたたかいを「資本家階級と労働者階級の階級闘争」としてとらえました。そして階級闘争は労働者が人間らしく生きる権利を守るためのものととらえます。マルクスは資本主義を変革した将来の社会について「各人の自由な発展が万人の自由な発展の条件となる協同社会」「自由な人間たちの連合社会」などと言いました。資本家が資本蓄積の目的で社会の生産力を発展させましたが、将来社会はそれを継承し「各人の十分で自由な発達を根本原理とする、より高度な社会形態」と言われます。私たちは「個人の尊重」、「個人の尊厳」を実現するための「実践と結びつけて、マルクスの思想をより深く学びたいものです」と結んでいます。