ジェノサイドだガザ進攻! 問われる日本を含む「先進国」の対応


 1月12日、静岡市内において「学習の友」学習会を開催しました。

 明けましておめでとうございます。「学習の友」学習会は、今年も毎月開催できるよう頑張ります。どうぞ気が向いた時にお立ち寄りください。 今回は1月号です。特集「世界のなかの日本の針路」の記事、「イスラエルによるパレスチナ民衆へのジェノサイドを許すな!即時停戦を―歴史的背景と国際社会・先進国の責任」(栗田禎子千葉大学教授へのインタビュー記事)を読合せ討論しました。 このインタビューでは、ガザ問題の歴史的背景を19世紀のオスマン帝国支配時代に遡り、それ以降の同地域の植民地支配の変遷を明らかにしています。帝国滅亡後、イギリス・フランスによる分割事実上の植民地支配があり、パレスチナはイギリスの「委任統治領」となります。イギリスは欧米からの移民を受入れ「入植国家」化し、「ユダヤ人国家」建設を後押ししました。そして第二次大戦後は、イギリスに代わりアメリカがそれを引継ぎます。そして、パレスチナ人は土地を奪われ、殺され、難民化しているのです。イスラエルは建国以来戦争で領土を拡大し続けてきました。しかし欧米などいわゆる先進国は、これを黙認している状況です。「世界中のすべての国が、いま、歴史の前で試験を受けている」と栗田氏は指摘します。 討論では、次のような意見がありました。 「ドイツがなぜ進攻を認めているのか疑問だったが、そういうことか。(ドイツが犯したホロコーストの被害者が作った国だから、イスラエルに徹底的に寄りそうのが国是)」「ホロコーストを犯した国だからこそ、『止めろ』と言うのが役割だよね。」「国民のレベルではそういう声はあるだろうが、政府の姿勢はそうなってしまう。」「ハマスの攻撃は、イスラエルの諜報機関によって警告されていたが、それをイスラエル政府は無視をしたようだ。それは、わざとやらせたのではないかという指摘がある。なぜかというと、イスラエルはパレスチナ人をその地域から追い出したいので、ハマスの攻撃を利用したのではとのことだ。」「AALAの学習会で、イスラエルの右翼の考えでガザのパレスチナ人を南のシナイ半島に追い立てることを主張していると言っていた。」「1993年のオスロ合意をクリントンが仲介をして、アラファト・ラビンが翌年ノーベル平和賞を取っているが、ラビンが暗殺される。この時は平和的に解決の合意をするが、実現しなかった。」「ネット情報で、なぜハマスがイスラエルを攻撃したのか。それはプーチンの陰謀だという説がある。ウクライナ侵攻でロシアが不利になっているから、世界の目をガザに向けさせ、ハマスが攻撃すればイスラエルが虐殺のようにやるのは分かっている。そうすると国際世論はイスラエルを非難するしアメリカが不利になる。それはすでにスターリンがやった手法だ。それをプーチンが学んだのでは。」「武器供与も、イスラエルへの対応が加わり、ウクライナへの予算が通らない状況がアメリカで起こっている。それでウクライナが現在苦戦をしているね。」