たたかうナショナルセンターの新たな前進を! 全労連結成30年歴史的役割発揮の時



静岡支部学習会を11月20日に開きました。

今回は11月号です。特集の中の「全労連30年の歩み―時代を切り拓く」(ジャーナリスト鹿田勝一)などを読合せしました。鹿田氏は全労連30年の運動の到達点を9点にまとめ、「国民、諸団体との共同行動で、政府、司法も差別的対応ながら全労連をナショナルセンターとして認知し、社会的にも無視できない地歩を築きあげています。」と結論しています。更に、労働界全体を含めた全労連運動の改革課題として9点を指摘します。要求闘争の課題として、春闘の再構築、全国一律最賃制の法制化、AIなど第4次産業革命への対応、長時間・過密労働の解消、格差と貧困の打開などを掲げています。運動的課題としては、スト復権と国際労働運動との連帯交流強化、広範な労働者、労働組合との総対話・共同の拡大国際労働運動との連帯をあげています。組織的課題としては、組織の強化拡大、職場地域活動の強化も指摘します。最後に労働運動は国内外とも変動と変化のなかにあり、従来の枠組み変革への新たな節目を迎えているとします。課題別反撃闘争とあわせ、暴政阻止と政権退陣・政治転換への全面的な対決、政党間と労働運動との関係の変化もあり、全労連は新たな前進の可能性がある時代を迎えていると結んでいます。討議では、情勢に即した運動ができる労組となる一層の努力が必要との話が交わされました。

第36回現代経済学習会 「持続可能性の危機にある地域社会と展望」(岡田知弘)読み合わせ、意見交換する


11月19日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き『経済』11月号掲載の「持続可能性の危機にある地域社会と展望」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「SDGsとは、持続可能性な開発目標の事で、2030年までに達成すべき17の目標、例えば貧困をなくす、飢餓をゼロにするなどがあり、国連で開かれたサミットの中で決められたもので、静岡市も取り組んでいるが国保料の値上げを狙うなど具体的な行動には矛盾している」「安倍政権は、『地域創生総合戦略』などと言っているが、政権は東京を日本経済成長の起爆剤とする東京一極集中政策が基本、リニアも東京集中を進めるため建設をしている。『経済センサス』などで地域内再投資力の衰退を指摘しているが、ある意味当然の結果と言える」「おわりにで、『国や地方自治体の政策転換が求められている』と書かれているが、消費税の減税など国民の購買力を大きくする事が、地域経済の活性化にも繋がる」「地域社会が危機的な状況にあると言われているが、全国的問題であり、自治体が『地域内再投資力を育成』する事も重要だが国が本腰を入れての地域経済活性化政策を推進する事が大切では」「沖縄で経済発展は、基地返還に伴う地域開発政策が力になっているのでは」などの意見が出ました。

◆次回は、日時は、12月17日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「産業構造転換と新たな都市戦略」(山中徹)読み合わせ、討論。持ち物は、『経済』誌 2019年12月号。

原田県学習協会長が国公・静岡9条の会で講演「アベ改憲策動と日本会議―改憲阻止を目指して」



 11月17日、原田政信県学習協会長は、静岡市内において安倍改憲策動とそれを裏で支える日本会議の実態について明らかにする講演を行いました。これは、国家公務員の労働組合の組合員と家族及び、OB・OGで組織する「国公・静岡9条の会」が開催した総会の記念講演として行われたものです。原田会長は、今度の内閣改造で本腰を入れた改憲シフトがしかれたと指摘。萩生田文科相、衛藤沖縄北方相、高市総務相を始め内閣総勢20人中18人が日本会議国会議員懇談会所属議員であり、党役員人事においても、下村選対委員長、世耕参院幹事長、細田改憲推進本部長等、「超右翼」的人物が占めていると言います。彼らは先の参議院選挙で改憲に必要な3分の2割れとなった状態を分析、世論喚起の草の根運動の展開と、野党懐柔・分断で憲法審査会を動かすことを狙います。この草の根運動の実働部隊が日本会議です。日本会議は、2015年頃の資料で、個人約35,000人と神社本庁、右翼的宗教団体、日本青年協議会、国会地方議会議員等々の構成団体からなっています。1997年発足。椛山有三氏が事務局を担っています。組織の目指すものは戦前(明治天皇下の日本)回帰で、神権的国体論を持っています。国防、憲法「改正」、教育は一体として重視し、歴史教育、道徳教育に力を入れます。ただ、今の自民党改憲にあたっては、伊藤哲夫氏の働きかけがあり、回帰から改憲に主張を転換しています。こうした動きに対し、私たちは今だからこそ改憲反対の3千万署名をはじめとする運動を、大いに展開し、反対の世論を盛り上げていくことが大切と結んでいます。

第67回『資本論』学習会開く第24章「いわゆる本源的蓄積」第7節、第25章「近代的植民理論」を学習する


11月14日(木)第67回『資本論』学習会を開き、第24章第7節と第25章を読み合わせ、ポイント説明、討論を行ないました。

 討論では「1323ページで言われている事は何か」「ウェイクフイールド氏が提言した植民理論は失敗したが、その間にイギリス資本主義が発展し、イギリスから大量の労働者がアメリカに渡り労働市場が出来た事。同時にアメリカの南北戦争後急激なアメリカで資本の集中により『資本主義的生産は巨人の歩みで前進している』事を言っている」「1306ページで『諸個人の自己労働にもとづく分散的な私的所有の資本主義的な私的な私的所有への転化は、もちろん、事実上すでに社会的生産経営にもとづいている資本主義的所有への転化よりも、比較にならないほど長くかかる、苦しい、困難な過程である』とはどの様な事か」「少数者による人民大衆の収奪は『長くかかる、苦しい困難な過程』だが人民大衆による少数の横奪者の収奪は、前の収奪と比較すると短くなると言っている」「第7節は、『資本論』全体のまとめの部分と言われている。本文で『生産手段の集中と労働の社会化とは、それらの資本主義的な外被とは調和しえなくなる一点に到達する。この外被は粉砕される。資本主義的私的所有の弔鐘が鳴る。収奪者が収奪される』は有名な言葉だ」など意見が出ました。

◆次回は、11月28日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第41集会室。内容は、学習会修了式を行います。

「日本と世界の近現代史」第9回学習会・夜の部開く 「『資本論』を読むための年表」、第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の1~6を読み合わせ、意見交換する。


第9回学習会・夜の部を8日に開き「『資本論』を読むための年表」第1章の1~6を読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では、「『直接的生産者の収奪は、無慈悲きわまる野蛮さで、もっとも恥知らずで汚らしくて、もっとも狭量で憎むべき欲情の衝動によって遂行される』とあるが、具体的にはイメージしにくく、本当にそのような事が行われたのかと思ってしまう」「資料にも出したが、日本での本源的蓄積では、大規模な農民への暴力的な土地収奪という事が無かったのでイメージしにくいとは思う。しかし『資本論』の中では具体的な事が書かれている。それを読むとマルクスがこのような激しい言葉を使った事も理解できる」「『商品でないもろもろの物、たとえば良心、名誉などが、その所有者によって貨幣で売られる物となり、こうしてその価格を通して商品形態を受け取ることがありうる』とは何のことか」「商品は価値を持つことによって価格を持つが、逆に価格を持つ事によって商品として扱われる事を言っている」「『地中からわき出たような全人口ーこのような生産諸力が社会的労働の胎内にまどろんでいたことを、これまでのどの世紀が予想したであろうか』とあるが何のことか」「資本主義社会になって人口が急速に増えていった事を指している。産業革命により生産力が急速に拡大し、それにより労働者人口が急速に増えた事ではないか」など意見が出ました。

◆次回は、12月13日(金)午後6時30分から。会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、テキストの第1章7の読み合わせ、意見交換。テキストは、「『資本論』を読むための年表」。

「日本と世界の近現代史」第9回学習会・昼の部開く 「『資本論』を読むための年表」、第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の1~6を読み合わせ、意見交換する。


第9回学習会を11月8日に開き「『資本論』を読むための年表」の第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の1~6を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「友寄さんは、『世界の資本主義の生成と発展(経済的土台と上部構造)』のように分かりやすく土台と上部構造の表として、歴史をまとめたものだと感心している」「22ページの「商品を生産するということは、この生産様式を他の生産様式から区別するものではない。」とあるが、商品とは何か、資本主義社会での商品とその他の社会での商品とどのように違うのか」「商品とは、交換を目的に作る労働生産物の事で、日本で言えば、江戸時代にも商品生産は行われていたが、江戸時代はの支配的な生産のあり方は、農民が米を生産し、それを年貢として納めて成り立つ封建制社会であった。明治以後、「富国強兵」の下で工業化が進められ、資本主義的な商品生産、資本家が労働者を雇い生産物を売り利益を得る社会へと、そして労働者は資本家に搾取される社会へと進んで行った。この生産の仕方が支配的になっていった。」「23ページに『現実社会で流通している通貨全体の19%にすぎず、圧倒的部分、つまり8割以上が銀行券や銀行の預金通貨になっていました。』とあるが、預金通貨とは何のことか」「銀行通帳に銀行に預けてある貨幣の額が記載されているが、これが預金通貨の事で、この銀行に預けている通貨のやりとりで通貨の支払いや受け取りが行われている事ではないか」「25ページに『直接的生産者の収奪は、無慈悲きわまる野蛮さで、もっもと恥知らずで汚らしくて、もっとも狭量で憎むべき欲情の衝動によって遂行される』とあるが、この直接的生産者とは何のことか。」「同じページに『農村の生産者である農民からの土地収奪が、この全過程の基礎をなしている』とあるの、農民の事を言っているのではないか。イギリスでは土地を農民から暴力で奪い取る事が行われた」など意見が出ました。

◆次回は、12月13日(金)午後1時30分から。会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、テキストの第1章7の読み合わせ、意見交換。テキストは、「『資本論』を読むための年表」。