「海外で殺し殺される国」に大転換 安保法制懇報告の異常な中身


今回は5名が参加しました。暑気払いを予定したため、学習時間は1時間と短め
としました。学習内容は、「海外で殺し殺される国」への大転換-安保法制懇・
報告書を批判する(山田敬男労働者教育協会会長)を読み合せしました。
安保法制懇の報告が5月15日に発表され、その中身は ①個別的・集団的を問わ
ず自衛のための武力行使は憲法で禁じられておらず、国際法上合法的活動への
憲法上の制約はない。 ②自衛のための措置は必要最小限にとする解釈に立って、
その必要最小限の中に、集団的自衛権の行使を認めるべき、とするものです。
これを受け安倍首相が、②の提言を認めるという解釈改憲に踏み切ったのです。
報告書の問題点として、「必要最小限」としても、それを判断するのは、時の政権
であること。砂川事件最高裁判決を持ち出し、集団的自衛権を否定していないと
しているが、判決はそもそも日本の自衛権問題を議論の対象にしていない。集団
的自衛権は国連憲章第51条で国家の「固有の権利」「自然権」であるとしている
が、最初の案には51条がなかったものを、アメリカの強い意向で導入されたもので、
双方ともアメリカによってつくられた概念である。「芦田修正」という9条の恣意的な
解釈にたって、すべての自衛戦争が認められるとの暴論等、「海外で人を殺し、
殺される国」への大転換を遂げようとしていると述べています。
次回学習会は次のとおりです。9月号を持って
お気軽にご参加ください。学習会終了後納涼会です。

日時 9月10日(水) 19:00~
場所  静岡県評会議室      8月はお休みです。お間違えなく!