「戦後日本経済史」第3回開催


7月22日(土)「あざれあ」において、静岡県労働者学習協会主催で、戦後日本経済史第3回「社会保障から見る日本社会の格差と貧困、今後の課題」(講師:唐鎌直義氏)が行われ、25名が参加しました。静岡大学在学中のエピソードから始まり、イギリスの医療保障やフランス・ドイツの社会保障と比較して、日本の社会保障がいかに遅れているかということを、データを比較しながら説明されました。特に高齢者の貧困の重大性について指摘されました。問題は世代間の対立ではなく、累進課税こそが社会保障の解決策だという話は、とても説得力がありました。

「戦後日本経済史」第2回開催


7月8日(土)午後、静岡労政会館にて「戦後日本経済史」学習講演会が行われました。第2回目は藤田実氏の講演で「日本的労使関係で見る日本資本主義の展開と解決」でした。前半は、戦後日本の労使関係を「対抗的労働運動」と「協調的労働運動」の類型でとらえ、敗戦後から現在までの歴史を展開しました。後半は、日本資本主義の蓄積基盤の変容と労使関係・労働運動ということで、グローバル経済化の中で、日本的労使関係の変化と労働運動の停滞について述べられました。最後に、協調的労働組合運動の限界と、対抗的労働運動の構築の必要性について提起されました。2週間前に発行されたばかりの藤田実著『戦後日本の労使関係-戦後技術革新と労使関係の変化』に基づいて、戦後日本の特殊な労使関係を、極めてわかりやすく講義して頂きました。

「戦後日本経済史」第1回開催


6月24日(土)午後、静岡労政会館にて「戦後日本経済史」学習講演会が行われました。第1回目は友寄英隆氏の講演で「対米従属とグローバル化で見る日本資本主義の発展」でした。豊富なデータを元に、戦後経済の歴史をわかりやすくコンパクトに説明されました。たくさんの難しい質問が出されましたが、一つ一つ丁寧に答えられ、さすがだなという感じでした。変革主体の形成の問題が重要になっているという指摘が印象的でした。

「戦後日本経済史」参加者募集中


「戦後日本経済史」を開催します。

6月24日(土)「対米従属とグローバル化で見る 戦後日本資本主義の発展」友寄英隆氏

7月8日(土)「日本的労使関係で見る 日本資本主義の展開と解決」藤田実氏

7月22日(土)「社会保障から見る 日本社会の格差と貧困、今後の課題」唐鎌直義氏

会場 第1、第2講義 静岡労政会館 視聴覚室

第3講議 あざれあ(労政会館隣り)502会議室

時間 午後1時20分~4時40分

多くの方の参加をお待ちしています

日本経済史チラシ

「自治体財政を知る講演会」開く


IMG_02652月28日(火)午後6時30分より、「静岡市社会科学・学習会」は、川瀬憲子静岡大学教授を講師に「自治体財政を知る講演会」を「アイセル21」第41集会室にて開き、20名が参加しました。(写真は講演する川瀬教授)また、山本明久共産党静岡市議が市政の現状について報告しました。
川瀬教授は、「2017年度政府予算案と自治体財政の課題」としてパワーポイントの資料を使用しながら地方財政を取り巻く課題、2017年度政府予算案の概要、2017年度地方財政はどうなる、格差・貧困、待機児童、介護、静岡県財政と静岡市財政、地方創生事業と震災復興事業、熱海市、伊東市、石巻市の事例の5つの柱で講演しました。
この中で、自治体財政は国の政策、地方財政計画によってコントロールされている現状を示し、地方分権ではなく集権的な傾向が強くなっている事を指摘、地方財政を見る場合、国の動向を合わせて分析する必要性を指摘しました。
国は、社会保障関係費をカットし防衛関係費の大幅増、地方財政では交付税が5年連続して削減されている事、人件費の抑制と民間委託・民営化の拡大、福祉分野では市場化が拡大されている事などを指摘しました。
最後に、東日本大震災復興事業が遅れている事、その背景に自治体合併により自治体中心部と周辺部の格差が広がっている事を指摘しました。
山本明久共産党市議は、平成17年度から27年度の決算について報告、その中で人口が減少し地方交付税が50億円減っている事、地方債現在高が947億円増えている事を報告、来年度予算はハコ物建設を中心とした「3つの都心づくり」を推進する一方で、高齢者施設や学校教育施設など市民生活に必要な公共建築物を大きく減らす計画が進んでいる事を明らかにしました。また、3月の市議選の争点と意義について報告しました。
質疑では、清水区の市庁舎を新しくする計画があるが、現在の市庁舎を民間にフロアーとして貸し出す計画があるが、これをどの様に見たら良いのか。全国でこのような事で成功している事例があるのか。
国が地方自治体に対して誘導を強力に行っている中、沖縄などではオール沖縄で基地問題などで国と対決し住民の平和的生存権を守る闘いが進んでいるが、地方財政、住民福祉などで国言いなりではなく、独自の取り組みで住民本位の施策を推進し成功している事例はあるのか。
駅前開発などを静岡市が行っているが実際には市民に役立つていないのではないか。18歳の若い人が静岡市の外から見て新鮮な疑問の声を出している。このような開発には無駄なお金があるのではないか。また、再開発ビルへの市の補助金などが出ているが、どうか。
清水区の桜が丘病院移転問題で、タウンミーティングでは関係する住民の間では大きな疑問や怒りの声がある。どのように見たら良いのか。
など質問や疑問、意見などが出され、川瀬教授、山本市議が丁寧に答えました。

沼津学習会「スターウォーズで学ぶ憲法改正と緊急事態条項」


2017年2月4日(土)沼津市民文化センターにおいて、学習会「スターウォーズで学ぶ憲法改正と緊急事態条項」が、沼津労組連と静岡県労働者学習協会の共催で開催されました。また「沼津憲法9条の会」からも多くの方の参加がありました。あすわか(明日の自由を守る若手弁護士の会」の内山弁護士が講演をしました。詳細は「さきがけ」No.54をご覧ください。

さきがけ201702No54

 

第44回総会と記念講演


静岡県労働者学習協会の第44回総会と記念講演が、2016年7月31日(日)静岡県評会議室にて開かれました。

記念講演は「参院選の結果と憲法闘争の新段階」と題して、山田敬男氏(労働者教育協会会長)が講演しました。

詳細については、下記の「さきがけ」No.53をご覧ください。

さきがけ201608No53

学習会「格差是正と富裕者課税」


2015年5月16日、静岡県教育会館にて学習会「格差是正と富裕者課税」が開催されました。安藤実氏(静岡大学名誉教授)の講演の後、活発な質疑が行われました。参加者は15名でした。

安藤氏は戦後の日本の税制を紹介しながら、日本の非軍事化・民主化を土台にしたシャウプ勧告税制が、まもなく日本再軍備というアメリカの対日政策の転換により修正され、財界や政府によって消費税の導入が企まれてきた経緯を報告しました。そして消費税増税という風潮に対して、富裕者課税こそが本来の民主的な税制のあり方であることを主張されました。

格差是正と富裕者課税レジュメ

藤枝平和学習会「若者たちとつくる平和への思い」


2月7日(土)、藤枝市文化センターにおいて、藤枝地区労センターと静岡県労働者学習協会の共催で、藤枝平和学習会「若者たちとつくる平和への思い」が開催され、34名が参加しました。橋本純氏が学生と一緒に行っている、平和を考える藤枝の市民団体「エバーグリーン」の活動について紹介をしました。報告では橋本氏と一緒に活動している学生たちも参加し、東北大震災の被災地への訪問と現地の人との交流や、ビキニ事件での当時の体験者からの聞き取りなどを、写真を紹介しながら話してもらいました。以下に報告内容を紹介します。

1、平和とは

「消極的平和」…戦争などの「直接的暴力」がないだけの状態

「積極的平和」…貧困、抑圧、差別などの「構造的暴力」がない状態

「文化的平和」…戦争・紛争・貧困・抑圧・差別などの容認・正当化、無関心な姿勢などの「文化的暴力」が克服された状態

2、戦争とは

①第一次世界大戦の原因は?

②日露戦争時、平民社新聞「諸君と我等とは戦うべき理由なし」の風刺画の意味は?

③ミルグラム実験(アイヒマン実験)で、多くの人が電圧をあげてしまうのはなぜ?

3、「文化的暴力」の克服なしに「積極的平和」も「消極的平和」も実現はむずかしい

「ひとまかせ」が「ファシズム」「無責任」をうむ

4、「平和をつくる」ために

①楽しむ

②「敵」にしない

③いっしょに創る

5、エバーグリーン藤枝の活動

「なんのために学校で学んでいるのか」

「行ってみて、自分で聞いて、自分でやってみて、伝えようとする」

「活動しながら学ぶ」

6、空耳子ども会

「子どもたちにゆたかな時間と空間を」

「若者に手ごたえのある活動を」

7、活動することの意味、遊びと学びと仕事

①楽しく遊ばないとしっかり学べない

②「学び」の目的は「福祉」

③「遊び」と「学び」と「仕事」は同一の価値基準がある

④余暇の反対は仕事ではなく、怠惰である

⑤「豊かさ」とは自分でやれることをふやすこと

8、「楽しむ」ために

①知りたいこと、やりたいことが先

②知ったから動くわけではない

③「責任を負う」ことは「楽しい」

④自分らしく生きたい

⑤学ぶ機会に恵まれた者の責任

⑥自分がつくるのが社会に対する責任

⑦世界や社会は変わらなくても、自分のまわりに実現できる。

 

 

 

「労働運動の今日的課題と学習教育運動」 総会記念講演


記念講演(山田氏)2014年6月29日、静岡県労働者学習協会第42回総会が静岡県評会議室開催されました。総会終了後「総会記念講演」として、労働者教育協会会長で現代史家の山田敬男さんが「労働運動の今日的課題と学習教育運動」と題して講演をおこないました。(写真は、講演をおこなう山田敬男さん)

 

「労働運動の今日的課題と学習教育運動」 山田敬男

(1)社会構造の変化の中で、運動の困難性をとらえる

①職場の団結力、闘争力の後退

職場、地域の集団的関係の破壊により、民主的関係の喪失や思いやり・暖かさがなくなってきています。また活動家集団の衰退により、世代継承が困難になっています。

②90年代半ば以降の職場社会の激変

新自由主義的構造「改革」によって社会の構造が大きくかえられてきました。「新時代の『日本的経営』」(1995年)による雇用戦略の変化で、非正規雇用の増大と成果主義の導入により、格差・貧困が常態化しています。

③人間らしく生きるのが難しくなっている

青年の二人に一人が非正規労働者で将来の夢を語ることができないで、「卒業→就職→社会的自立の一歩」というライフサイクルが崩壊しています。

正規労働者も成果主義の導入で、長時間過密労働のなかで生活と権利を脅かされており、メンタルヘルス問題と30歳代の自殺の増大、「自己実現系ワーカホリック」が広がっています。

長期化され、構造化された不安意識の中で、自己肯定感情が奪われるとともに仲間への関心が薄くなっています。

 

(2)まともな労働組合をめざして

①労働運動の団結の原則を考える

企業別労働組合の「改革」として、要求にもとづく職場闘争、地域における三つの活動、産業別統一闘争と国民的闘いとの結合があります。

まともな労働組合とは、生きづらさに耳を傾け、人間としてどう生きるかという視点から、すべての労働者を視野に、「納得」と「共感」にもとづく運動をすすめることです。

②職場における「まともな人間関係」の回復と組合民主主義

「まともな人間関係」として、自由に何でも言える関係を意識的につくること、「みんなで討論、みんなで決定、みんなで実践」が大切です。

③「まともな人間関係」に支えられた「魅力的な活動家集団」を

魅力的な「活動家集団」の育成をめぐって、仲間の気持ちを深く理解することこそ役員としての活動上の原点です。

④活動上のいくつかの問題

・自分たちの仕事、労働の社会的意味のとらえ直し

・地域と産別に支えられる職場の活動

・多忙化との闘い

・青年たちとの団結

 

 (3)学習教育運動の課題

①何をめざし何をやろうとしているのか

学習教育運動の目的は、労働者階級の階級的自覚の形成と発展のために、科学的社会主義の立場から基礎理論や情勢論を教育・普及することにあります。この目的のために、労働者教育協会と都道府県学習組織は、対等平等の立場から協力共同の努力を行っています。大衆的学習教育運動は、60年安保闘争以来、大衆的な運動として発展し、地域労働学校、『学習の友』、勤通大の三つが基本的な学習形態とされています。

科学的社会主義の立場に立つという意味は、運動における学習教育のなかみを規定しているのであり、運動参加者の党派的立場や世界観的な立場を直接規定しているのではありません。階級的自覚の形成には、民主主義的自覚と権利意識の成熟が重要です。

②学習教育運動の基本的あり方

協会や学習組織は他のどの政党や労働組合などの代行や補完的役割をするものでも

なく、科学的社会主義の立場に立つ大衆的な学習教育団体です。この運動をすすめるためにも、学習教育運動の活動家の育成や、学習教育の内容の改善の努力などがきわめて重要な課題です。

③2010年代の学習教育運動の基本的課題

第一は、学習教育の内容で、科学的社会主義の基礎的理論に関しても、情勢論に関しても、水準を質的に引き上げることが重要になっています。

第二には、学習教育の活動家を育成することがきわめて重要になっています。とくに青年たちにとって、魅力を感じる学習教育運動とは何かを検討することが大切です。

第三に、労働組合のローカルセンターとの協力共同がが求められています。同時に、労働者階級の「最大勢力」である未組織労働者にたいする働きかけが、大衆的学習教育運動にとってきわめて重要な課題になっています。