『資本論』学習会、第6章「不変資本と可変資本」を学習しました


9月28日(木)第20回『資本論』学習会を開き6名が参加しました。読み合わせとポイント説明の後討論に入りました。
「本文で『労働者は同じ時間で二重に労働するのでない』と言ってその後説明をしているが、この部分でマルクスは何を言いたいのか」「労働者は生産物に新価値を付け加える労働をする事によって、その労働によって旧価値を維持する事を行うと言いたいのではないか」「本文で『したがって、一労働手段の存命期間は、それを用いて絶えず新たに繰り返される多数または少数の労働過程を含んでいる』とはどの様な意味か」「機械などの労働手段は、使用された日から廃棄される日までの使用期間中に少しずつその価値を生産物に移転する事を言っているのではないか」「その直ぐ後に『人間も毎日24時間だけ死んでいく』と言っているがこの意味は」「人間を例に出して、その生存期間中に毎日その生命は少しずつ死に向かって消耗していると言うような事を言っているのではないか」などの意見が出されました。また、10月12日の『資本論』学習会は事情により中止する事、12月28日の学習会は12月21日へ日程を変更する事を決めました。
次回は、10月26日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は、第7章、第1節「労働力の搾取度」第2節「生産物の比例的諸部分での生産物価値の表現」です。持ち物は、新日本新書版『資本論』第2分冊です。

 

「『資本論』全3部を歴史的に読む」第5回学習会開く


「『資本論』全3部を歴史的に読む」の第5回学習会が22日に開かれ7名が参加し『経済』9月号の「『資本論』第二部を読む」を読み合わせ意見交換を行いました。また最初に前回の復習と今回の学習の単純再生産と拡大再生産の基本的な仕組みの説明を行いました。
討論と意見交換で、「拡大再生産の均衡条件をマルクスが挙げているが具体的な計算はしているのか」「マルクスは『資本論』の中で拡大再生産について5年分を具体的な数字で論証し、さらに詳しい項目も入れて説明をしている」「現実の資本主義は拡大再生産を基本として進行しているが、この均衡条件をどの様に考えれば良いのか」「マルクスは拡大再生産が順調に進行する条件を分析しているが、それは同時に異常な進行の諸条件に、すなわち経済恐慌となって現れる事になるのでは」「再生産表式を活用して現実の企業経営の分析などをしている例はあるのか」「企業ではないが、『産業連関表』を使用して市の単位、県の単位、国の単位で経済の絡み合いがどの様に進行しているのかを現に分析している。この『産業連関表』はマルクスの再生産表式をヒントにしてロシアの経済学者が作り出した表である」「東芝の経営困難の問題はどの様に見たら良いのか」「アメリカの原子力関連企業を東芝が買収したが原発事故などで巨額の負債を東芝が負うことになりそのため半導体部門の売却が、今問題となっている」「不破さんは、マルクスが生きていたら恐慌論をまとめて書いたのではと言っているが、具体的には」「現在の『資本論』第二部第3編、第21章の拡大再生産の後に恐慌論をまとめて書いた。という推論をしている」などの意見交換を行いました。
◇次回は、10月27日(金)午後2時より第6回学習会を行います。会場は「アイセル21」第42集会室、持ち物は『経済』10月号です。

 

『経済』9月号、「日本経済の現局面をどうみるか」を学ぶ


9月19日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」にて開き『経済』9月号掲載「日本経済の現局面をどうみるか」を読み合わせを行い、その後討論を行いました。
討論では「大企業の減収増益の構造を見ると外国頼みで、国内経済は労働者の賃金が低下する中で、経済好循環などと言える状況ではない。この状況を景気拡大の状況などと言っているのは無責任きわまりない。」「保育園や介護施設で人手不足が深刻です。正規の職員を募集してもなかなか集まらない。ある介護施設では定員が百名なのに職員が確保出来ずに50名しか入所できていない。」「若い人の中には非正規での働き方を選択している傾向がある。」「正規職員になると長時間労働を強制される。これが非正規を選択する一つの原因では」「静岡信用金庫と焼津信用金庫が合併するが、安部政権のマイナス金利政策の影響ではないか」「社会問題となっている銀行カードローン問題の背景に金利政策の影響があるのでは」「安部政権は解散総選挙を実施しようとしているが、経済政策の転換を実現し、国民生活と日本経済の再生のため、安部政権に終止符を打つために頑張らなくては」などの意見と感想が出され討論となりました。
次回は、10月17日(火)午後6時30分より8時30分、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は「国保の都道府県単位化でどうなる」と「介護保険制度の改編と介護保障」の読み合わせ討論、持ち物、『経済』10月号

安倍雇用破壊を跳ね返し、ディーセントワークを実現しよう!現場から「働き方改革」を問う


(静岡支部『学習の友』学習会)

今回は4名の参加でしたが、新しい方(泰井さん)が参加してくれました。初めに、伊藤圭一さん(全労連 雇用労働法制局長)の「労働法制をめぐる臨時国会の課題」を読み合わせしました。立憲主義を破壊する安倍内閣が支持率を低下させている中、 自らの手で改憲を成し遂げたいとの野望を抱く安倍首相は、世論の支持を取り戻すため、「働き方改革実行計画」に掲げた、長時間労働の是正や賃金の引上げ、同一労働同一賃金の実現などの政策の意義をより前面に出して強調しています。しかし、臨時国会に出される「働き方改革」関連法案は、 (1)「月100時間の過労死残業合法化」と「高度プロフェッショナル制度の創設・裁量労働制の拡大」を行う労働基準法の改悪法案をセットで出し、(2)格差を固定化する「同一労働同一賃金」法整備を企んでいます。安倍政権は、労働者保護法制の岩盤を破壊し、労働者の働く権利を弱め総額人件費を抑制することで、「世界で一番企業が活躍しやすい国」を作ろうとしているのです。この悪法を阻止するために、職場・地域での大宣伝が必要です。

次に、北海道労連議長の黒澤幸一さんの「労働組合に入って、みんなで無期雇用になろう!」を読み合わせしました。2018年4月にスタートする労働契約法18条「無期雇用」転換制度を利用した「雇止め」を許さず、非正規・組織化をと訴えています。札幌地区労連ローカルユニオン結は6人の分会を実現しました。

『資本論』、第5章、第2節「価値増殖過程」を学ぶ


9月14日(木)第19回『資本論』学習会を開き7名が参加しました。第2節の読み合わせとポイント説明の後討論に入りました。
「本文の『労働過程のなかで、労働は絶えず不静止の形態から存在の形態に、運動の形態から対象性の形態に転換する』とは」「労働過程では、労働者の労働が生産手段に入り込み、生産物として対象性に物として存在する形になる事では」「マルクスは本文で資本家の事を『わが友は』と言っている箇所があるが」「資本家も働いているので労働者と同じだという趣旨の箇所なのでそのような言い方をしたのでは」「本文で『労働日の日々の維持費と労働力の日々の支出とは、二つのまったく異なった大きさである』というマルクスの指摘は、この節を理解する上で重要ではないか」「マルクスは具体的な例も出しながら搾取の仕組みを説明している。特に労働時間が6時間から12時間に増加する事により価値増殖過程となる事、これが資本家が労働時間の延長を求める根拠である事が解明されている」「ポイント説明で『人間は生産手段を使用するとともに生産物を支配し、自由と自立を保持する。』とはどの様な意味か」「労働過程では、労働者は生産物を自由に取り扱うことができる。という事ではないか。」など意見、疑問が出されました。
◇次回は、9月28日(木)午後6時30分から、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は、第6章「不変資本と可変資本」を学びます。持ち物は、新日本新書版『資本論』第2分冊です。