「日本近現代史を読む」第1回学習会を昼の部と夜の部2回開く


「日本近現代史を読む」第1回学習会を26日に開き、昼の部に9人、夜の部に7人が参加しました。最初に学習会の進め方の説明と自己紹介おこない、テキスト「刊行にあたって」と「序章・近代までの流れ」を読み合わせし、意見交換を行いました。
自己紹介の中で学習会に参加した思いとして「自分の立ち位置を改めて確認するため近現代を学ぼうと思った」「歴史は得意ではないが、憲法を守るために自分で出来る事は何かと考え、この学習会に参加した」「仕事と活動を終えゆっくりとした生活をと思っていたが、今の情勢を見るとやはり頑張らないと思い参加した」などが出されました。
「刊行にあたって」では、「この文書は2009年に書かれたが、まさに今の日本の情勢の事を言い当てている」「『戦争体験がまったくない世代の読者にこそ、本書は読んでもらわなければ』と書かれているが、今こそ平和の大切さを語る必要がある」などの意見が出されました。
「序章・近代までの流れ」では、「近現代は、江戸時代とつながっており、近現代史を学ぶためにも江戸時代の事を正確に学ぶ事が大切では」「江戸時代の庶民の識字率が高かったとの指摘があるが、この事が明治維新後の日本の近代化の基礎となったのでは」「江戸時代は、平和な時代だったとの意見があるが、当時の農民の暮らしを考えると、とても平和とは言えないのでは」「テキストには図やグラフなどかあり、例えば幕藩体制の仕組みの図などは良く出来ていて理解しやすい」などの意見が出されました。
次回は、2月23日(金)昼の部-午後2時より、夜の部-午後6時30分より、会場は「アイセル21」昼の部は第45集会室、夜の部は第42集会室。内容は「第1章・開国-社会変動の序幕」と「第2章・明治維新-改革と近代化」の読み合わせと意見交換、持ち物は「日本近現代史を読む」です。

『資本論』学習会、第6節「標準労働日獲得のための闘争。法律による労働時間の強制。1833年から1864年までのイギリスの工場立法」を学習


1月25日(木)『資本論』学習会を開き、7名が参加しました。第8章の第6節を読み合わせ、準備した資料に基づきポイント説明を行い討論に入りました。
討論では、「『勅選弁護士たち』とあるが、この弁護士は社会的名士などから選ばれた弁護士の事ではと思う」「『資本論』の中で『工場監督官報告書』からの引用が多いがどの様な人か」「1833年の『工場法』によって設置が決まったもので、この監督官の報告などに基づいてその後『工場法』の改訂が行われた。今の労働基準監督官の始まりではないか。しかし、違反者を逮捕したりする権限は無かったのでは」「資本家は、工場の時計を進めたり遅らせたりして、労働時間をごまかしているため、法律で鉄道の駅の時計に時刻を合わせる事を決めている。資本家の精神が良く表れている」「当時の資本家は『工場法』などで労働時間が規制されても、様々な抜け穴で労働時間の延長を強奪している。この資本家の考えは、今と全く変わらない」「マルクスは、この『労働日』で資本家と労働者の階級闘争をリアル描き、新しい社会を作る主体の成長を記述しているのでは」などと話しました。
◆次回は、2月8日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は、第7節「標準労働日獲得のための闘争。イギリスの工場法が他国におよぼした反作用」、持ち物、新日本新書版『資本論』第2分冊。

『経済』1月号・掲載の座談会「グローバル資本主義をどうみるか」を読み合わせと討論


2018年最初の「現代経済学習会」を1月16日(火)に開き「座談会『グローバル資本主義をどうみるか』」の4人の報告を読み合わせ討論しました。
討論では「『先物為替取引の実需原則の撤廃』とは何か」「通貨を投機の対象とするため、実際の商品取引に伴う為替取引から商品取引でなくても行う事が出来るようにする事では」「『世界的に実体経済と乖離して膨張し続けている架空資本市場』の源泉は何であるか」「利子の源泉が剰余価値である事は明らかだが、架空資本の源泉も剰余価値ではないか」「例えば、国債の価値としての源泉は、将来の税収でありそれは将来生産される価値の先取りではないのか」「『国家独占資本主義論などをどのように再構築すべきか、今後の理論的・実証的研究』と言っているが」「安部内閣が、日本を世界一企業が活動しやすい国にすると言っているが、それは日本の大企業だけでなく、世界の多国籍企業に対し日本への投資を促すための政策ではないか」「日本国内の雇用を守るためにも、大企業の多国籍企業化を規制する必要があるのでは」「外国では5人程度の工場閉鎖でもマスコミが取り上げるのに、日本では大きな規模での工場閉鎖でもマスコミは取り上げない」など意見が出ました。
◆次回は、2月20日(火)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第11集会室、内容は『経済』2月号座談会「岐路に立つ日本経済-『アベノミクス5年』、大胆な政策転換を」の読み合わせと討論、持ち物は『経済』2月号

市民と野党の共闘で明日をひらく 改憲を阻止し暮らしを守る政治へ


静岡支部『学習の友』学習会

今回は特集の一つ「総選挙結果とこれからの闘い」(山田敬男労働者教育協会会長・現代史家)を読合せしました。総選挙結果は自民党の「圧勝」とメディアは言いますが、幾つかの要因があります。第一は「小選挙区効果」で、4割の得票で6割台の議席を占める、「虚構の多数」と言えます。第二は、野党共闘の破壊の結果です。安倍首相は野党共闘を一番恐れており、共闘の準備が進まないうちに大義のない解散に踏み切り、同時に希望の党による民進党解体がもくろまれました。第三に北朝鮮の弾道ミサイルの発射と、核兵器の開発と実験の脅威をあおり、利用したことです。しかし、この分断と逆流に抗して、市民と野党共闘を守り発展させる新しい闘いが生まれ、今後の闘いの可能性を切り開いたと指摘します。3野党と市民連合の政策合意、各地域で候補者一本化、立憲民主党が野党第一党になる等々貴重な成果を上げました。安倍首相は今年の通常国会で改憲発議を行なおうとしています。これに対して市民連合は市民と立憲野党の共同の力で立ち向かおうとしており、「安倍9条改憲NO! 全国市民アクション」は3000万署名を提起しています。この仲間が「力」を身につけるには学習が大事で、本質を理解し世の中と運動の未来に確信をことが可能となると結んでいます。

『資本論』学習会、第8章、第5節「標準労働日のための闘争14世紀中葉から17世紀末までの労働日延長のための強制法」を学習


今年第1回目の『資本論』学習会を11日に開き、6名が参加しました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「最初の所で『これらの質問にたいして、上述したように資本は答える。』と言っているがこの上述とは何か」「同じ第8章の第1節で『労働日とは何か』と言って資本家の労働日に対する考えを書いてあるが、この事を言っているのではないか」「本文で経済学者のポスルスウェイトと『工場および商業にかんする一論』の著者の意見を書いてあるがこの要旨は」「ポスルスウェイトは、労働者の立場に立ち労働時間の現状を擁護しているが、『工場および商業にかんする一論』の著者は、資本家の立場から労働時間の延長を擁護しているのではないか」「14世紀から18世紀中葉までの資本家の労働時間延長の要求が『つつましいものに見える』と書いてあるが、何と比較してそのように見えるのか」「マルクスの時代の資本は、児童や少年の労働時間を12時間に制限をいやいや受け入れたが、それと比較すると前の世紀の資本家の大人の労働者に対する労働時間延長の要求は、実質12時間で、『つつましい』と言っているのでは」などの意見が出ました。
◇次回は、1月25日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は、第6節「標準労働日獲得のための闘争。法律による労働時間の強制。1833年から1864年までのイギリス工場立法」、持ち物は、新日本新書版『資本論』第2分冊です。