「『資本論』全3部を歴史的に読む」第6回学習会開く


「『資本論』全3部を歴史的に読む」の第6回学習会が27日に開かれ6名が参加し『経済』10月号を読み合わせ意見交換を行い、また「一般的利潤率と市場価格」の部分を学習資料を参考に内容の説明を行いました。
意見交換では、「マルクスは、第3部から書き始めたと言うが、それは何故か、そして『資本論』は第1部の生産過程の分析から始められているのは何故か」「マルクスは、経済学の研究を『経済学・哲学草稿』や『経済学批判要綱』で初め、古典経済学から学び、またそれを批判する中で生まれた。『経済学・哲学草稿』では、賃金から始まり、『経済学批判要綱』では銀行論から始まっている」「前貸し資本を生産手段と労働力に分けず、また剰余価値は労働者の労働力が生産するという本質から、剰余価値が利潤率になり、利潤率が平均利潤となり、生産価格が成立すると利潤の本質が覆い隠されている。この事を明らかにしていく事が大切だ」「儲けを増やす、経済成長をする。と言う事で現実に行われている事は、技術革新と生産手段更新、労働者も費用と見なされリストラされ、正規労働者が非正規に置き換えられている。この偽りの外観を正していく事が必要」などの意見交換を行いました。
最後に憲法9条の改悪などに反対する力を大きくするためにも日本の近代史の学習が必要ではないかとの意見が出され、今後具体化していく事を話し合いました。
◇次回は、11月24日(金)午後2時より、会場は、「アイセル21」第42集会室、持ち物は、『経済』11月号です。

『資本論』学習会 第7章「剰余価値率」第1節「労働力の搾取度」などを学ぶ


10月26日(木)第21回『資本論』学習会を開き6名が参加しました。『資本論』本文の読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
「マルクスは、生産物価値を説明する所で、不変資本部分の計算を『価値形成においては難の役割を演じない』として、その計算例を示しているが、ここの理解は」「マルクスは、1871年当時の剰余価値率を計算するに詳しい例で計算しているが、計算の内容が正確か?」「当時のイギリス通貨の計算が複雑で改めて計算して確認する必要があるのでは」「ポイント説明の中で『現在日本の剰余価値を計算』する、として泉弘志氏の計算例を示しているが、剰余価値率は低く計算されているのではないか。これをどの様に理解するか?」「計算に当たって政府が発表している数値を使用しているので全労働者の平均値となっている。」「サービス産業で働く労働者は価値の生産に直接参加していないのにこの計算ではサービス労働者の搾取率も入っているので、現実の厳しい労働現場は反映されていないのでは」「産業労働者だけでなく、第三次産業で働く労働者も計算に入っているので、剰余価値率が低く計算されるのではなかい」など意見、疑問が出されました。
◇次回は、11月9日(木)午後6時30分より、会場は「アイセル21」第12集会室、内容は第7章、第3節「シーニアの『最後の1時間』」と第4節「剰余生産物」です。持ち物は『資本論』第2分冊です。

現代経済学習会、「国保の都道府県単位化でどうなる?」と「介護保険制度の改編と介護保障」を学ぶ


10月17日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」にて開き『経済』10月号掲載「国保の都道府県単位化でどうなる?」と「介護保険制度の改編と介護保障」を読み合わせ討論しました。
討論では「国保の都道府県化にあたり、法定外繰入が段階的に解消され、国保料が大幅に引き上げられる恐れがある」「静岡市の平成28年度国保会計では、法定外繰入が3億2千万円だいが、27年度は12億2千万円の予算であり、1/4に減らされている。」「国の医療費削減の目的のため県単位化を進める事は許せない」「介護事業所で働いている人は、良心的に入所者が自立して生活できるようにと熱心に仕事をしているが、その事が結果的に政府の介護費用の削減に利用されている面がある」「事業所で働く人は、介護の財政が大変との思いがあり、なかなか給与の引き上げなどを言えない」「人の役に立ちたいなどの思いを上手く利用し、介護費用の削減を進めるなど許せない」「介護保険とはどの様な制度で、その会計の姿を全体として理解していく事など、物事を根本から掴み理解する事が大事ではないか」などの意見が出されました。
最後に介護や国保の制度を良くしていくためにも残された期間、選挙活動でも頑張ろうと話し合いました。
◇次回は、11月21(火)午後6時30分より、会場は、「アイセル21」第12集会室、内容は、「新自由主義国家の強権性と社会統合」を読み合わせ討論、持ち物は、『経済』11月号です。