ひどい‼本来の保健所業務を超えるコロナ対応押付け


「学習の友」学習会が初めてリモートで行われました。

今月は9月8日に読合せ学習会を開催しました。特集【何がいのちと健康を支えるのか】の中から、「公衆衛生の拡充にむけて―保健師からみた保健所の現状と課題」「地域医療構想って⁉ベットを減らしたら助成金がもらえる」「労働者・国民の『いのちまもる』切実な要求をかかげて」の三つ記事を読合せました。討論では次のような意見がありました。「(記事の)名古屋の保健所は、コロナ感染の濃厚接触者などは毎日点検をし、一日で対応しているが、大阪の方の保健所は回り切れず、4日位たたないと連絡できない状態だという報告があった。」「東京・静岡等でも、感染者の自宅待機中、連絡が途絶えたところで亡くなってしまったという悲劇があった。」「今保健所がやっているコロナ対応の仕事は、本来医師がやることだと指摘している。自宅療養(放棄)だから保健所となっている。根本的な取組が日本の場合は歪んだかたちになっている。『通常の保健師業務』の中に結核があるが、結核患者の場合は病院で治してから、その後保健所から電話があり状態を聴く。これが保健所の本来の業務だ。保健所がやるべき業務を遥かに超えた業務を押し付けられている。現場ではパニックとなる。この状態を変えていかないといけない。」「清水区は保健所がなくなった。」「名古屋市は一区に一所の16保健所から、一所16支所に変わったが保健センターとして残した。その点静岡市は一つに減らしたのは問題だ。」「駿河区にも南部保険センターがあったが閉鎖した。」「『地域医療構想』は、国の医療費削減のためのものだが、病床削減や統廃合で一時的に減収となる医療機関に対して、消費税収を財源とする補助金を出すとしている。」「以前静岡市の国保の赤字を一般財源から補填していたが、赤字を補填してはいけない。国保の供給量を減らせ。出費を減らせ。そのためにはベットを減らすのが一番手っ取り早い方法だ。これが医療費削減の方法だということでいいのかな。」「病院のベットは4つに分かれて管理されているようだが、初めて知った。」「具体的にどうなっているのか分からないが、静岡でも前から行われていると思う。」 (後日確認したところ、高度急性期、急性期、慢性期、回復期の順に医療の点数が高く、イコール医療費が高くなるので、高くつく病床を削減するとの考え方となる。)「8月の中央社会保障学校で、愛労連の活動を紹介していたが、『労働相談のホットライン』年間1300本、『何でも電話相談』去年4月から毎偶数月、ハローワークの前でのアンケート調査、調査実態を元に行政・経済団体に要請してる。マスコミにも何度も取り上げられて一定の改善が図られてきたようだ。」「全国的には、コロナの労働相談は反貧困ネットワークの弁護士とかが、呼びかけをして全労連も一緒に応えるかたちで毎月のようにやってきた。静岡は4・5・6月まではやったが、その辺でほとんど電話がなく止めている。静岡の場合は静岡県評が単独で取組んでいたが、労働相談より生活相談が主になっていて、生活困窮者に対する制度の問題が多く、労働組合より弁護士とか司法書士とかと一緒にやらないと対応ができない。愛知ではテレビ局が入り、放映すると電話が鳴りっぱなし状態と聞いている。静岡は記者会見してもテレビ局も入らない状況。」「愛労連では、信頼が高まったという。炊き出しなんかもやっているようだ。」 以上。初のリモートでの学習会でしたが、割と楽しく討論できました。