若者の思いー人間らしく生き働くこと 希望を妨げる社会に目を向ける変化を!


 5月10日(金)、静岡市内において「学習の友」5月号を使った学習会が開催されました。

 今月は5月号、特集「若者の今と労働運動」の記事、「青年の実態、青年の課題」(稲葉美奈子全労連青年部書記長)と、「青年が誇りをもって働くために―職場・地域で仕事を語り合う労働組合へ」(植上一希福岡大学教授インタービュー)の2点を読合せ討論しました。読合せの後の討論では、次のような意見がありました。 「いま『将来年金はもらえないよ』と普通に言うね。青年が貯蓄したくなるのは当たり前だ。」「年金の支給時期が繰り上げられる方向だ。」「以前から日本人はよく貯蓄をしていた。社会保障が貧弱だと貯蓄をせざるを得ない。」「私の子は家を建てるのに高額の住宅ローンをしているが、支払いが大変。」「自分の子は、月20万円の給料で原則賃上げはない。それで海外旅行はよく行く。NISAで少し投資をしていると聞いたが、貯金はないのでは?衣食住がまともにできているか心配だ。」「所帯を持っても、子供たちは親とよく買い物に行く。それは親が金を出すからだ。」「若い人はよくディズニーランドや、海外旅行に行きたくさん買物をする。それが楽しみで生きている。」「それでなければ記事にある『30歳くらいで死にたい』という青年の話しのようになる。」「それでは『社会を変えていこう』ではなく、『いかに今を楽しく』という思考になっている。」「30で死にたい人は、将来の年金のことなんか考えないよな。」「それが普通になっている。」 「いまゴールデンウィークが明けたら、たくさんの若者が『退職支援』の会社を通し、仕事を辞める行動に出ている。」「自分の近くの青年も転職している。題が原因のようだ。」「以前の会社は、人を育てようという方針だったが、今はそ」「保育士が集団で退職する事例が静岡市の保育園でもあった。労働環境の問れが放棄されている。行政もそれを変えれない。職場をどう変革するかの問題だ。」「昔はOJTで、仕事をしながら覚えていくよう研修しキャリアを積んでいった。ドイツの労組がキャリア形成の問題をよく取り上げていたと聞いたが。」「ヨーロッパは割とそうだ。イタリアなんかは仕事の資格を労組が与える制度があるように聞いている。」「企業内組合だと難しいね。産別組合なら、転職しても同じ組合員としてキャリア証明できる。」「民間は連合が多い。民間企業の中で、そういうのが求められている。民間の大企業でやっているから、社会に広がる。今は中心の企業が止めてしまっているから。」「公務労働でもキャリア形成の仕組みがあったとは思うが。また、そういう職場の関係で、先輩が労組の活動家で労組のことも受け継ぐ、そうしたこともあったのでは。」