日本の原水爆禁止運動は 世界の反核平和運動の誕生・発展に寄与
- 2024年07月14日
- 「学習の友」学習会
7月12日、静岡市内において「学習の友」7月号を使用した読合せ学習会を開催しました。
7月号の特集は「核廃絶へ 世界のなかの日本の運動」です。今回は、「核兵器のない平和な世界を―世界は立ち上がっている」(土田弥生日本原水協事務局次長)と、「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を原水爆禁止運動の歩みと草の根運動の役割」(高草木博日本原水協代表理事)の2つを読合せ討論しました。 土田氏の記事は、主に核兵器禁止条約の署名、批准国拡大の経過を示すとともに、被爆国でありながらそれに向き合わない日本政府を批判します。そして、「核兵器の問題は、地球上に生きる一人一人の問題」とし、8月の原水爆禁止世界大会への参加を訴えています。高草木氏は、日本の原水爆禁止運動の歴史を紹介し、世界の反核平和運動の誕生と発展に与えた影響をも明らかにしています。そして、この流れの前進についての展望を語り、2024年世界大会へ結集し、核兵器禁止の努力を続けようと訴えています。 討論では次のような意見がありました。 「昨年の国連総会での『核兵器禁止条約』決議は、・・反対の内訳をみると、・・アジアでは韓国、日本だけとあるが、中国は反対しなかったのか?」「棄権をしたのかも」「最近長崎に行ったが、爆心地は天候のため山の方になったようで被害は広島より多少小さかったとのことだが、多くの人が亡くなっている。資料館へ行ったが良かった。」「核戦争になって『核の冬』になるとあるが、それは知らなかった。」「昔よくテレビでやっていた。」「太陽光線が届かず、地球の温度は下がって野菜が育たなくなる。食料が無く人類は死ぬということだ。」「核は使わずに、温暖化をくい止めることはできないものか。」「無理だね。」「地球史のスケールでいうと今は氷河期に向かっているというけど。」「氷河期は何万年単位で繰り返しているようだ。青森の三内丸山遺跡は、遺跡のすぐそこが海だったようだが、今は海はない。」「当時は温暖だったということだね。」「石川の地震で隆起し港が港でなくなった。自然災害で火事もあったが一瞬で住んでいる所を変えざるを得なくなるってことがよく分かる。」「(高草木氏の記事のグラフについて)これはアメリカ国民の原爆観だが、55歳以上だと半分は原爆投下が正しかったと回答しているね。」「戦争を直に知っている人が多かったからか。」「スミソニアン博物館では、今も投下を支持する文言があるね。」「日本でも朝鮮・満州の植民地化をしたおかげで、現地の人は『生活が良くなった』という主張をする人がいた。」「湯川博士のノーベル平和賞は知っていたが、日本被団協も平和賞を受賞したのは知らなかったね。」