『資本論』学習会 第20章「労賃の国民的相違」を読み合わせ、討論する


2月14日(木)第51回『資本論』学習会を開き、第20章を読み合わせしポイント説明の後、討論に入りました。

 討論では「賃金を国際的に比較する場合、現代では『購買力』で比較するがマルクスはどの様に言っているのか」「マルクスは、異なった国の賃金を比較すると言う事は、労働力の価値の大きさとか、労働力の価値と剰余価値の相対的大きさ、影響する全ての要因を考えなければならないと言っている。具体的には、出来高賃金だけが労働の強度や生産力の違いを示す事が出来るので、時間賃金を出来高賃金に換算して比較すべきだと言っている」「本文で『しかし、価値法則は、国際的に適用される場合には、次の事によってさらに修正される』と言っているが、具体的にはどの様な事か」「一国では生産性の高さ低さというのは、競争によって平均化されるが、世界市場では、そうならないで生産性の進んだ国では、労働強度の大きい労働ということで世界市場では評価されてしまうと言う事ではないか」「本文で『世界市場ではより生産的な国民的労働は、このより生産的な国民が競争によってその商品の販売価格をその価値にまで引き下げることを余儀なくされない限り』と言っている『生産的な国民が競争によってその商品の販売価格をその価値にまで引き下げられる』事を修正と言っているのではないか」など意見が出ました。

◇次回は、日時は、2月28日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第7篇「資本の蓄積過程」第21章「単純再生産」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第四分冊。

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