『資本論』学習会 第24章「いわゆる本源的蓄積」第1節「本源的蓄積の秘密」と「明治維新以降の本源的蓄積」を学習する


9月12日(木)第63回『資本論』学習会を開き、第24章第1節を読み合わせ、ポイント説明、討論を行ないました。

 討論では「本文に『前者は富を蓄積し、後者は結局自分自身の皮以外には売れるものをなにも持っていないということににった』とは具体的には」「前者とは資本家の事で、後者とは労働者の事を言っている。資本家は『聡明で、とりわけ倹約な選ばれた人々』で労働者は『怠惰で、自分のものをすべてを、またそれ以上を消費し尽くす浮浪者たち』の事を指している。つまり現在の資本家と労働者の格差は、自己の努力の結果であると言う事ではないか」「本文で同職組合が出てくるが具体的には」「13世紀ごろから都市の商人ギルドの中から、生産者である手工業者の親方たちが分離して、職種ごとに団体(組合)を結成し、職種ごとに原料の確保、技術の共有、販路の確保、価格の協定、技術水準の維持、などを通じて結束を強め、営業権の確保を共同で進めた」「日本での本源的蓄積の要点は何か」「日本では、明治維新以後『富国強兵』政策として、明治政府が財政を使い官営工場などを起こし、民間に払い下げ資本家の側に資金と生産手段を集め、国家財政を作るため地租改正し現物経済から貨幣経済への転換などで土地から切り離された人を作り出した」など意見が出ました。

◆次回は、9月26日(木)午後6時30分より8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第24章、第2節「農村住民からの土地の収奪」。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。

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