2021年 第3回『資本論』第2巻学習会 『資本論』第2巻、第1章「貨幣資本の循環」第3節、第4節を学習する


静岡市社会科学学習会は、7月8日(木)『資本論』2巻学習会を開き、第1章「貨幣資本の循環」第3節、第4節を学習しました。学習会への報告の後意見交換をしました。

意見交換では「輸送業交通業が生産的過程であり価値や剰余価値を生む産業と言っているが、商業活動も剰余価値を生む産業と言う事になるのか」「マルクスの本来の趣旨は、運輸業とか通信業をまとめて、マルクスは本来の生産活動、生産的な業務であるにも関わらずと言い、運輸業とか通信業を生産的な業務だと言う事をまずおさえて、それが流通場面、流通部面へと延長された、そのような物作り一般の業務とは違った特異な、特別な性質を持った業務であると言っている」「循環形態は、3つの変態の段階がある。この3つの変態とは何か」「資本論の50ページでは『第一段階…彼の貨幣は、商品に転換される。言い換えれば流通行為GーWを経過する。第二段階。購買された商品の、資本家による生産的消費…その結果はーそれの生産諸要素の価値よりも多くの価値をもつ商品である。第三段階…彼の商品は、貨幣に転換される。言い換えれば流通行為WーGを経過する』と言っている。この事ではないか」「貨幣資本循環は、産業資本循環の最もふさわしい形態と言うが、それは何故か」「資本論に『だから、貨幣資本の循環は、産業資本の循環のもっとも一面的な、したがってもっとも適切でもっとも特徴的な現象形態であり、価値増殖、金儲け、および蓄積という産業資本の目的および推進的動機が一目瞭然に表わされている』と書かれている。金儲けを推進動機とする資本の形態は、貨幣で始まり増殖した貨幣で終わる貨幣資本の循環が、最もふさわしい形態と言う事になる」などの意見が出されました。

◆次回は、日時は、7月22日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第2章「生産資本の循環」。持ち物は、マルクス『資本論』第2部   (新版・新日本新書版の第5分冊)。

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