第7回「多国籍企業と日本経済」学習会 「自動車産業の『CASE』をめぐる競争と支配」読み合わせ意見交換をする


静岡市社会科学学習会は、12月21日(火)「多国籍企業と日本経済」学習会を「アイセル21」で開きました。 「多国籍企業・グローバル企業と日本経済」 の「自動車産業の『CASE』をめぐる競争と支配」を読み合わせの後、意見交換を行いました。

 意見交換では「赤旗日曜版で、電気自動車へ移行は必然とあり、その中で『現在の自動車市場でトヨタをはじめ日本企業は圧倒的強さを見せてる。だがEVでは日本勢は劣勢になっており』と紹介されている。なぜ日本の産業は衰退傾向なのか」「EVは航続距離が短く充電に時間がかかるなどの問題点もある。これからの技術革新が必要な部分もある」「EV車は電気をエネルギーとしている。これで本当に環境を守ることが出来るのか」「EV化は、自動車産業の戦略問題でもある。世界的な業界再編にも繋がる問題でもある」「自分が長く勤めていた会社は、工業部品を作っていた。取引先企業に自動車関連企業があったが、半年前に1割に減資した。EV化を予測して企業の縮小へ向かったと思う」「参考文献で、今中国のハイテク技術を支えている人々は、以前は米国へ留学しそこで先端技術を習得し、帰国して政府の援助も受けて起業し、米国と覇権を争う技術力を持つようになったと書かれていた」「日本の技術力は低下していると思う。日立を見ても技術力が低下している。工場では設計と製造と検査の部署があり、それぞれ技術力を持って切磋琢磨しながらお互いの技術力を高めていた。しかし現在は、製造と検査にお金をかけないで、設計だけ、検査も書類だけ、このようになると技術者は育たない。結果企業の技術力も落ちていく」などの意見が出ました。

◆次回は、1月25日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「グローバル・バンクの動向と今後の展望」の読み合わせ、意見交換。持ち物は、「多国籍企業・グローバル企業と日本経済」です。

コメントは受け付けていません。