「日本近現代史を読む」第15回学習会 第13章「占領地と植民地支配」読み合わせ意見交換をする


静岡市社会科学学習会は、12月14日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第15回学習会を開き、第13章「占領地と植民地支配」の読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では「テキストの中に『平頂山事件』が取り上げられているが、この事件は何の根拠もなく、3000人もの住民を虐殺した事件で、中国に旅行に行った時、記念館を見学し写真も撮ってきたので紹介したい。涙なしには見学出来ない悲惨な事件だった」「当時日本は、なぜ『満州国』を作ろうとしたのか」「日本は、日露戦争の結果、遼東半島の租借権を手に入れ、また史ロシアが建設した東清鉄道の南満州支線を手に入れ、また鉄道を守る関東軍の駐留も認められた。この事を足がかりに、満州事変を起こしその後『満州国』を建国した。この国は、関東軍史と日本人官僚による傀儡国家で、毎月数百人もの抗日ゲリラを処刑しなければ維持できない国家だった」「資料の中で『中国の国民政府も、共産党への攻撃を優先されて、東北の失敗には手をこまねいていた』とあるが、どの様な事か」「この時期、蒋介石の国民政府は、共産党との闘いを重視していたと言う事」「創氏改名のところで、日本は、朝鮮の国民から言葉を奪い、日本語を話すことを強制したと言うが、これはもの凄い事だと思う」「創氏改名のところを見ると、日本は実に隅々までその政策を実行していると思った」「皇民化政策とは、天皇の子にするという事、あたかも日本人と同じように扱うように見えるが、広島などでは原爆被害の補償の対象としていないなど実に酷い」など意見が出されました。

◆次回は、1月11日(火)午後1時30分~3時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第14章「第二次世界大戦と日本の武力南進」。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」です。

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