本の紹介


「非正規雇用と労働運動-若年労働者の主体と抵抗」伊藤大一著、法律文化社

「本書は、2004年に徳島県で結成された請負労働者組合の7年間にわたる調査をもとに執筆された。」と冒頭に書かれています。トヨタの2次下請の請負労働者たちが、どのように労働組合に出会い、そして直接雇用から正社員化を勝ち取っていったかを、綿密な調査に基いて紹介しています。各労働者の生い立ち、仕事へのプライド、趣味や遊びにいたるまで、一人一人の人間像が浮かび上がってきます。「非正規労働者の組織化」と言っても、それほど簡単なことでないのは誰もがわかっている中で、成功した例として、多くの教訓を投げかけています。(多田)

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