『資本論』学習 第3章、第2節「b貨幣通流、c鋳貨。価値章標」を学ぶ


5月25日(木)第13回『資本論』学習会を8名の参加で開きました。
第3章「b貨幣通流、c鋳貨。価値章標」を読み合わせ、多田さんが準備したレジュメを使いポイントを説明し討論しました。
討論に入り次のような疑問、意見が出されました。「本文の中で流通と通流という二つの言葉が使用されているがその違いは」「『流通手段としての金は、価格の度量基準としての金から背理し、したがつてまた、諸商品の価格を実現する…』の部分の意味は」「『紙幣流通の独自な法則』の指摘があるが、インフレを理解する上で重要な事ではないか」。意見交換では、「貨幣が絶えずその出発点から遠ざかることを貨幣通流と言い、商品の循環運動の事を流通と言っているのではないか」「金は流通の中重量が目減りし、現実の等価物であることをやめる。この事が鋳貨をその公称金属純分の象徴に転化させる。自然発生的な傾向ではないか」「現在のアベノミクスは、日本銀行券の流通量を増やしインフレを起こそうとしているが、その事を理解する事の基本がここにあるのでは、しかし現在の日本では銀行に誰もお金を借りに来ない。賃金を上げこの国民の購買力を大きくする事が大事では」などの意見が出されました。その他、時間一杯まで意見交換をおこないました。
◇次回は、6月8日(木)午後6時30分より、「アイセル21」第12集会室、内容は第3章、第3節の貨幣です。ぜひご参加下さい。

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