『資本論』読み合わせ学習、第3章、第3節「貨幣」を学ぶ


6月8日(木)第14回『資本論』学習会を8名の参加で開きました。第3節「貨幣」の部分を読み合わせポイント説明の後討論に入りました。
『資本論』で「日本において現物地代への転化をもたらすならば、日本の模範的な農業もおしまいである。」と初めて日本のことが取り上げられている部分が討論の中心となりました。「模範的な農業とは江戸時代の現物経済の事で、江戸時代の農業は循環型で上手くおこなわれていたのではないか。」「明治に地租改正がおこなわれ小作人に対して貨幣での地代が請求され、それにより多くの農家が没落し労働者が作られて行ったのではないか。」「明治政府は、上からの資本主義化を進めるための財源を地代に求めたことが背景にあるのではないか。」「イギリスの場合は、暴力で土地から農民を追い出し本源的蓄積を進め行った『羊が人間をたべる』もと言われた。」「マルクスは『大君の都』という書物で日本の事情に精通していたのでは。」「今の国会で『銀行法』が改正され、新たな企業が金融に参入する環境を整えている。」「ゼロ金利政策により銀行の収益構造が変わり、銀行の経営が大変になっている。」「金融とITによる仮想通貨の実験など金融が変動期に入っているのでは」などの討論をおこないました。次回から新日本新書版の第2分冊に入ります。
◇次回は、6月22日(木)午後6時30分より、「アイセル21」第12集会室、内容は第4章「貨幣の資本への転化」の第1節「資本の一般的定式」です。持ち物は、新日本新書版の第2分冊です。

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