『資本論』学習会、第8章「労働日」第1節「労働日の限界」と第2節を学ぶ


11月23日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開き、8名が参加しました。第8章の第1節と第2節を読み合わせ、準備したレジュメに基づき松本さんがポイント説明を行い討論に入りました。
討論では、次のような意見や疑問が出されました。「本文で『労働日の延長は社会的慣行的な諸制限に突きあたる。…それらの諸欲求の範囲と数は、一般的な文化水準によって規定されている』と書いてあるが、日本でのこの社会的慣行、文化水準の規定とは何か」「日本での労働時間は基本的に長いが、正月休みなどは日本的な文化ではないか。」「フランスでのバカンスは労働者の闘いで実現したものだが、今では社会的慣行と言って良いのではないか」「1856年の『工場監督官報告書』で労働時間の10分、15分、20分『ひつたくり』『こそどろ』などの表現で資本家の剰余労働に対する渇望の事を言っているが、現代の日本でもサービス労働や朝礼、着替えの時間を労働時間に入れないなど、マルクスの時代と同じ事が行われている」「本文で『剰余労働に対する渇望の積極的表現』と『消極的表現』とあるが、この消極的・積極的とは」「本文で『スラブ的形態の共同所有』とあるが、このスラブ的とは」などの意見交換を時間まで行いました。
◆次回は、12月14日(木)午後6時30分より8時30分、会場は、「アイセル21」第12集会室、内容は、第8章の第3節「搾取の法的制限のないイギリス産業諸部門」、持ち物は、新日本新書版『資本論』第2分冊です。

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