世界を知って日本を変えよう!憲法を生かす生活はこれです


今回の『学習の友』8月号は、「世界の働き方、暮らし方」と日本との違いがよく分かる特集でした。日本の状態が如何に異常か、如何に遅れているのかが取材記事や各項の比較表により見えてきます。学習会も盛り上がりました。よい企画でした。                                                  最初の、マイケル・ムーア監督の新作「世界侵略のススメ」では、ご本人がヨーロッパで取材します。イタリアでは有給休暇は8週間、昼休みは2時間。フランスの小学校の給食は、陶器のお皿で4品のフルコースです。ドイツでは終業時間後や休日に、上司が部下に電話やメールをするのは法律違反です。フィンランドでは学力世界一になった理由を探ります。その秘密は宿題を廃止したこと。詰め込み教育・勉強漬けでは学力は上がらないといいます。アイスランドは女性の社会進出が著しい国。公務員や民間企業の幹部、役員の40%以上は女性でなくてはならないという法律を作りました。掛け声だけでなく、理想に近づける具体的施策が必要と分かります。こうした国々で共通しているのは、自国の憲法を生かした施策を国が真面目に実行している点にあるようです。ムーア監督はアメリカ社会との違いを発言しますが、日本とも大違いです。大学の学費無償化や給付制奨学金は12ページの表の33の国は実施されています。日本はただ1人ゼロです。やっと、無利子奨学金を全希望者へと予算化が検討されるようです。