『資本論』学習会 第13章、第2節「生産物への機械価値の移転」を学習


5月24日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開きました。本文の読み合わせとポイント説明の後討論に入りました。
討論では、「本文で『この価値部分が生産物を高価にする程度は、まず第一に、生産物の範囲に、いわば生産物の面積に、依存する』と言っているがこの意味は」「生産物の例として、布や釘などが出されているので、生産物の大きさの事を言っているのではないか」「この節で大切な事は、資本家か機械を導入する基準として、機械導入によって置き換わる労働ではなく、労働力と機械費用との比較で決める事ではないか」「本文最後に『機械の国であるイギリスほど、つまらないことに人間力を恥知らずに乱費』しているとマルクスは批判をしている」「本文で『機械設備の価格と、それによって置き換えられる労働力の価格との差は、たとえ機械の生産に必要な労働分量と、機械によって置き換えられる労働の総分量との差が同じであっても、はなはだしく変化することがありうる』このここで言いたい事は」「本文で『生産物を安くするための手段としてのみ考察すれば、機械設備の使用の限界は、機械自身の生産に要する労働がその充用によって置き換えせれる労働よりも少ない、という点にある。とはいえ、資本にとっては、この限界はもっと狭く表される』と言っている」などと話合いました。
◇次回は、6月14日(木)18時30分~20時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室、内容は、第13章、第3節「機械経営が労働者に及ぼす直接的影響」aとb。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊。