『資本論』学習会 第13章「機械と大工業」、第4節「工場」を学習する


7月12日(木)第38回『資本論』学習会を開きました。第13章の第4節「工場」の部分を読み合わせとポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「詩人のピンダロスとはどの様な人か」「マルクスはユア博士を紹介する時にこの詩人を語ることでユアの事を述べているが、それは資本家に対する『気分屋』『媚びる人』と言っている」「本文の725で『第一の表現は、大規模な機械設備のありとあらゆる充用にあてはまり、第二の表現は、それの資本主義的充用を、それゆえ近代的工場制度を特徴づけている』と言っているがこの意味は」「第一は、機械の利用により労働者の労働の軽減などを可能にする機械の特徴の事で、第二は、資本主義社会での機械の使用は、労働者の労働苦を増大させるものと言う事を言いたいのではないか」「本文の730で『社会的生産過程の発展による生産性の増大と、社会的生産過程の資本主義的利用による生産性の増大とを、区別しなければならない』と言っているが?」「機械の使用により生産は社会的となるが、資本主義の元ではそれは資本の生産力の増大となる。しかし、機械は本来労働者の労働を軽減するものであり、資本主義の乗り越えた社会での機械による生産社会化と区別する事を言っている」など意見が出ました。
次回は、7月26日(木)午後6時30分より。会場は「アイセル21」第12集会室。内容は、第13章「機械と大工業」、第5節「労働者と機械の闘争」です。持ち物は、新日本新書版『資本論』第3分冊です。