「現代経済学習会」 経済7月号「空洞化・属国化の克服と新たな資本主義の模索を(上)」を学習する


静岡市社会科学学習会は、7月21日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「空洞化・属国化の克服と新たな資本主義の模索を」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「安倍内閣の成長政策である『日本再興戦略』が今までの自民党政権でも個拒み続けてきた米国の要求を全面的に受け入れ、経済的な属国化を仕上げるような内容である事が具体的に指摘されている。安倍内閣の売国的な性格にあらためて驚いている」「安倍内閣が長期政権となっている根本的な要因として、米国の経済的軍事的な要求を全面的に受け入れる事にある。米国の支配層と日本の多国籍企業にとっては最良の政権であり、日本国民と日本にとっては最悪の政権である。だから米国と多国籍企業は全面的に安倍政権を擁護し、その力で存続させている」「この論文が明らかにした日本の属国化の事実にあらためて驚いている。しかし、米国と日本の支配層が周到に進めてきた属国化の体制からの転換が出来るのだろうか」「米国の要求に対して日本経団連が反対の意見書を出しているとの指摘がある。しかし、これは15年も前の事で、現在の経団連の中枢は多国籍企業の幹部によって構成されている」「論文最後に『日本経済の未来も奪うもの』との指摘がある。野党だけでなく大企業の幹部や保守政治家も含めた、対米自立的な政権が模索できるのではないか」など意見が出ました。

◆次回、日時は8月18日(火)午後6時30分~8時30分。会場「アイセル21」第42集会室。内容「空洞化・属国化の克服と新たな資本主義の模索」下、読み合わせと討論。持ち物は、『経済』8月号。