第49回『資本論』学習会開く 第6篇「労賃」第18章「時間賃金」を学習する


1月10日(木)第49回『資本論』学習会を開き、第18章を読み合わせしポイント説明の後、討論に入りました。
討論では、「本文で『これらの概要書は、素材に対しては強烈な関心をもつだけ』と言っているがこの素材とは?」「時間賃金の素材という事になるので、労働又は労働力の事ではないか」「本文で『この事情は、経済学の概要書からは知る事のできないもの』とは?」「経済学の概要書とは古典派経済学の文献で、古典派は賃銀については何も言っていない」「本文で『一般的法則としては、次のようにな日労働、週労働などの量が与えられているならば、日賃銀または週賃銀は、労働の価格によって決まるのであり、労働の価格そのものは、労働力の価値とともに変動するか、さもなければ労働力の価値からの価格の背離とともに変動する。これに反して、労働の価格が与えられているならば、日賃銀または週賃銀は、日労働または週労働の量によって決まる、と』この意味は?」「時間賃金の一般法則では、時間賃銀は、労働時間×一時間の賃銀で決まる。今、労働時間が12時間で賃銀が3千円とすると、1時間の賃銀は250円となる。この賃銀額が労働力の価値と等しく、この額は労働力の価値が変動すれば変わるが、1時間の賃銀が250円となると、1日の労働時間の量によって、賃銀の額は変わる事になる」などの意見が出ました。
◆次回は、1月24日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第19章「出来高賃金」。持ち物、新日本新書版『資本論』第4分冊。

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