「日本近現代史を読む」第13回学習会・昼の部、開く。第23章「激動するアジアと世界」、第24章「21世紀を展望して-歴史の現段階」を学習


第13学習会を1月25日に開き、第23章と第24章を読み合わせと討論を行いました。

 討論では、「テキストの中で何回か中曽根康弘元首相の事が出てくるが、彼は静岡大学の前身である旧制静高を卒業している。当時の彼は、良く論争をしていた。そして論争に負けると大学の図書館で勉強をし、次の論争に備えるなど、よく勉強をしていた」「テキストの206ページ『自民党の歴史的敗北』で中曽根の狙った『戦後政治の総決算』は必ずしも成功したとは言えない。この時期同時に憲法を肯定する国民の意識も強まっていると言っている。このように事実に即した社会の見方が大切だと思う。これは弁証法的に社会は動いている事を示していると思う。今、安部内閣の元で憲法9条を変える事で『戦後政治の総決算』を自民党は成し遂げようとしている」「東洋大学の学生が、学内に竹中平蔵を批判する立て看板を立てた。その学生が退学処分にされようとしている。という報道を聞いて、戦前日本が戦争へと向かう中で学問の自由や言論の自由を弾圧したが、今の日本は非常に危険な所にきていると思う。また、今のマスコミが政府批判を行わない異常な状態ではないか」「ヒットラーが共産党を弾圧した時、宗教者は、自分は共産党ではないので声を上げなかった。その次に民主主義者が弾圧された時にも声を上げなかった。次に宗教者が弾圧された時に、自分はキリスト教徒であったので声を上げたが、その時にはヒットラーの暴走を止めるには事は出来なかった。と反省をしているが、今の日本は、安倍内閣の危険性を感じている人が、その事を声にいて言う時期ではないか」「テキストの220ページで第一次安部政権の時に、憲法解釈を変更し集団的自衛権の公使が可能となるように07年に報告書を出されていたが、7月の参議院選挙で敗北し退陣を余儀なくされたと書いてあるが、その後、安部は再び政権を握り『戦争法』を成立させている。今憲法改正による全面的な自衛隊の海外出動を狙っている。今年の参議院選挙は重要な選挙となると思う」など意見が出ました。

◇次回は、新しい学習会を行います。日時は、2月8日(金)午後2時~4時。会 場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「明治維新の変革と資本主義の形成」の読み合わせと意見交換。持ち物は、2018年『経済』11月号です。

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