第1回「日本と世界の近現代史」学習会 昼の部を開く


第1学習会を2月8日に開き「明治維新の変革と資本主義の形成」を読み合わせと討論を行いました。

 最初に学習会の進め方などを提案し、自己紹介をおこない、また今回から参加する人もいました。討論では「山田さんの随想で『日露戦争の礼賛、日中戦争や日独伊三国同盟の無視など』と言っているが、どの様な事か」「今日でも日露戦争は、日本が大国ロシアを相手に奮闘で勝利した。との見方が支配的ではないか。しかし実体は、当時の国際情勢を反映したイギリスの情報提供、アメリカの戦費への資金提供などがなければ戦争に勝利する事は出来なかった。などの事は知られていない」「江戸時代から明治期へかけての土地の所有はどの様に変化したのか」「戦前農民の約4割が『小作人』であったが、地租改正により貨幣で税金を納めるようになり、様々な事情で税金を納められなくなった自作農が、土地を手放し小作農民に転落して行ったのではないか」「明治維新は「西郷隆盛、大久保利通などの死により維新変革の主体が消滅し明治維新が終了した。との見方であったがテキストでは、『自由民権運動期の激動を経ることによって、初めて、日本人は近代世界に伍して行ける権力と経済力の構築という維新変革の課題を基本的に達成した』とあるが、この見方も通説とは違い、研究の深化を感じる」「テキストで『大日本帝国憲法によって制度化された近代天皇制国家は、改憲されることがないまま、その枠内で大正デモクラシー国家を生み出したかと思うと、昭和の軍部独裁的ファシズム国家にもなりえたという柔軟な複合的構造をもっていました』との指摘があるが、構造と同時に国民の運動がそのような変化を作り出したという面もあるのではないか。この事は、現在でも日本国憲法という憲法は変わっていないが、この憲法の中で60年代~70年代の革新高揚期が国民の運動で実現し、今日のような安倍独裁と言われるような状況も作り出されているのではないか」など意見が出ました。

◇日時は、3月8日(金)午後1時30分~4時。会場は、「アイセル21」第11集会室。内容は、「『明治』期の3つの戦争は何をもたらしたか」の読み合わせと意見交換 。持ち物は、2018年『経済』11月号。

コメントは受け付けていません。