『資本論』第7篇、第22章「剰余価値の資本への転化」の第1節、第2節を学習する


3月14日(木)第53回『資本論』学習会を開き、第22章の第1節「拡大された規模での資本主義的生産過程。商品の所有法則の資本主義的取得法則への転換」と第2節を読み合わせしポイント説明の後、討論に入りました。

 討論では「『商品生産の所有法則』と『資本主義的取得法則』の違いと『転換』とはどの様な事か」「『商品生産の所有法則』とは、商品に所有権が有るという事は、その商品が自らの労働生産物である事が必要だが、資本家は、労働力を等価で購入して、購入した労働力が労働力の価値以上の価値を生産する事により、自らの労働によらない、労働者の不払い労働を搾取する事により、商品を所有する権利を獲得する事を『資本主義的取得法則』と言っているのではないか」「『転換』とは、この『資本主義的取得法則』は、商品生産の本来の法則と矛盾するように見えるが、それは決してこれらの法則の侵害から生じるのではなく、その適用から生じる事からこの『転換』という言葉を使っている」「この『資本主義的取得法則』は、資本家が労働者の労働力を等価で購入し、労働力の使用により、労働力は自らの価値より多くの価値を生産する(労働力は価値を生産する使用価値を持っている)事により、資本家に不払い労働を搾取され、それにより剰余生産物の所有権を与えているのでは」などの意見が出ました。

◇次回は、4月11日(木)午後6時30分より。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第22章「剰余価値の資本への転化」の第3節です。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。


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