『経済』3月号「2008-9年不況後の日本産業と国際貿易」を読み合わせ、意見交換をする


3月19日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「2008ー9年不況後の日本産業と国際貿易」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「本文で『一方『その他の事業サービス業』で約15万人、職業紹介・労働者派遣業で約13万人増加しているが、前者には業務請負業なども含まれているため、これらの産業での雇用増は、業務と人員のアウトソーシングを通じた非正規雇用の拡大を反映している』としているが、労働者派遣は製造業が多く、製造業では約96万人減としているので、この減少を派遣に置き換えているのではないか」「GDPの推移で『付加価値額の増加が続いているのは、医療や介護などを含む『保健衛生・社会事業』分野』と指摘しているが、『『医療、福祉』分野の従業者数が全体に占める構成比に比較すると、図1の『保健衛生・社会事業』の構成比は小さく、医療・福祉分野は従業者数の割に付加価値が小さいこと、すなわち賃金および利益水準が低位にある事を示している』とある。この分野を日本経済再生の一つの軸としていくためには、政府の福祉政策の強化が必要だ」「今回の論文で『アベノミクスで景気拡大が続いている』というのは、偽りであり、日本産業の再生の政策が必要だと思った。そのために多国籍企業主役の経済政策の転換が必要ではないか」など意見が出ました。

◇次回は、日時は、4月16日(火)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「JR東日本の経営分析」の読み合わせと意見交換。持ち物は、『経済』誌 2019年4月号。

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