『資本論』学習会 第23章第3節「相対的過剰人口または産業予備軍の累進的生産」を読み合わせ、討論する


6月13日(木)第58回『資本論』学習会を開き、第23章、第3節を読み合わポイント説明の後、討論に入りました。

 討論では「今日学習した所は、まさに今日の日本の現状を言っている。そして『彼らが労働組合などによって就業者と失業者とのあいだの計画的協力を組織しようとつとめる』と言い、労働組合が正規労働者と非正規労働者との団結を目指す取り組みの重要性を指摘していると思う」「マルクスが言っている事が十分に出来ていない事が、現代日本の労働組合運動の弱点だと思う」「本文で『労働者人口は、それ自身によって生み出される資本の蓄積につれて、それ自身の相対的過剰化の手段をますます大規模に生み出す。これこそが、資本主義生産様式に固有な人口法則』と言っているがどの様な事か」「資本家は、労働者から搾取した剰余価値を再び資本に転化し生産を拡大する。相対的剰余価値の獲得を目指し機械化を推し進めるため、可変資本の割合が小さく不変資本の割合が大きくなる。そこの事により労働者自身が相対的な過剰な状態、失業や非正規の状態に追い込まれる。この事を『資本主義生産様式に固有な人口法則』と言っている」「本文で『近代産業の特徴的な生活行路』と言っているが何か」「産業循環の事を言っている。産業循環が相対的過剰人口に新兵を補充し、もっとも精力的な再生産動因の一つとなるとも言っている」など意見が出ました。

◆次回は、6月26日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第23章「資本主義的蓄積の一般法則」第4節、第5節のa。持ち物は、新日本新書版『資本論』第4分冊。

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