「日本と世界の近現代史」第11回学習会・昼の部開く 「『資本論』を読むための年表」、第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の10節~12節を学び意見交換する。


第11回学習会を1月10日に開き「『資本論』を読むための年表」の第1章「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の10節から12節を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「工場法の所で、マルクスは『労働日の制限は、それなしには、いっそうすすんだ改善や解放の試みがすべて失敗に終わらざるをえない』と言っているが、60年代70年代の労働組合では、労働者を中心とした文化・スポーツ活動にも積極的に取り組んできた。今は労働者が自由になる時間が少ない。組合活動を進めて行くためにも労働時間の短縮、生活が出来る賃金への引き上げなどが大切になつている」「資本蓄積の所で、『資本によって徴用された家庭の母は多かれ少なかれ代わりの人を雇わなければならない。…したがって家事労働の支出の減少には、貨幣支出の増大が対応することになる。それゆえ労働者家族の生活費が増大して、収入の増大を帳消しにする』と言っている。これは現代日本社会の事を言っている。夫婦共働きで収入が増えても家族の支出が増えていくため実質的収入増にはなっていない」「44ページに、マルクスは、『弁証法はヘーゲルにあっては逆立ちしている。…それをひっくり返さなければならない』と言っているがどの様な事か」「ヘーゲルの弁証法は、観念論の立場の弁証法で、観念、意識が弁証法的に運動・発展し、自然や社会はその観念・意識が生み出したものとみていた。マルクスは、この観念論弁証法をひっくり返し、唯物論弁証法作り上げた。自然や社会は弁証法的に運動し発展している。人間の観念や意識は、その客観的な世界が反映して作られたものと見ていた」「昨年イギリスに旅行した。マンチェスターは産業革命発生の地で、多くの労働者が生活をしていた。『資本論』でも書かれているように、労働者は工場法を闘い取り労働時間の短縮を実現した。自由になった時間を使い労働者はサッカーを始め、マンチェスターはサッカーの街となった」などの意見が出ました。

◆次回は、2月14日(金)午後1時30分~4時。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、「世界の資本主義の生成と発展の歴史」の13、14、15、補足の読み合わせ意見交換。持ち物は、「『資本論』を読むための年表」

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