沼津「徴用工問題」学習会


2月15日に沼津市民文化センターにて、学習会「徴用工問題に発する 悪化する日韓関係をどうとらえたらよいか」(講師:原田政信氏)が行われました。

いま使われている「徴用工」という言葉は、韓国で使われてきた用語の直訳であり、日本ではこれまで「朝鮮人強制連行」が一般的に使われてきました。これは1939年から45年にかけて、国家総動員法に基づいて労務動員計画が立てられて行われた強制労働の問題であり、1945年の敗戦時には236万人がいました。

韓国では1987年の民主化以前には、軍事独裁政権の下で徴用工問題を提起することさえできませんでした。韓国政治の民主化が、徴用工問題の解決に大きな役割を果たしています。

他方、日本では安倍首相等の歴史修正主義により、徴用工問題を解決済みとして否定しようとしています。またメディアの嫌韓報道は、韓国政治の民主化が進む時に、激しくなる傾向があります。

日本人の対朝鮮観については、戦前の植民地時代には民衆次元での朝鮮人蔑視の思想がありました。1945年の敗戦で日本は民主国家への道を始めましたが、対朝鮮観に大きな変化はなかったと指摘する声もあります。

徴用工問題は、植民地下で人権を侵された者の救済の問題であり、同時に日本の民主主義の問題でもあるのです。

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