第7回『資本論』第1巻学習会 第2篇「貨幣の資本への転化」第4章「貨幣の資本への転化」を学習する


4月9日(木)第7回『資本論』学習会を開き第2篇、第4章を学習しました。

 討論では「本文の中で『これが問題の条件である。ここがロドス島だ、ここで跳べ』と言っているが、何を言いたいのか」「『跳べ』と言う言葉から、質的な転換の事を言っていると思う。306ページに『貨殖の秘密がついに暴露されるに違いない』と言っている。この事を指しているのではないか」「イソップ寓話の中に、ロドス島で大跳躍をしたと言うホラ吹きがた。それではここで跳んで見ろと人々言った。という事を例に出し、貨幣の資本への転化を論証してみろと読者に言っている。のではないか」「297ページに『労働力も一つの価値をもっている。この価値はどのようにして規定されるのか?』とあり、それ以後、労働者本人と家族の生活に必要な物の価値、子供の養育費、労働力の育成費などが含まれると書いてあるが、この点から見ると今日日本の賃金は、本人の生活費ギリギリで家族が働かなくては生活出来ない賃金となっている。日本はこれからどの様になるのか大変心配している」「306ページに『ここで支配しているのは、自由、平等、所有、ベンサムだけである』とベンサムを取り上げているが何故か」「ベンサムは、功利主義の創設者と言われ、功利主義とは、幸福・快楽を道徳および立法の基本原理とする考え。ここでは、労働者も資本家も行動の原理は『両当事者のどちらにとっても、問題なのは自分のことだけである』と言う意味で使われ、これは資本家による労働者の搾取の現実を覆い隠す事になる」などの意見が出ました。

◆次回は、5月28日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第12集会室。内容は、第5章「労働過程と価値増殖過程」。持ち物は、新版、又は新書版『資本論』第2分冊。

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