「日本と世界の近現代史」第14回学習会・昼の部開く「『戦後改革』へ」~「日本資本主義は『第三の歴史的変革期』に入っている」を学ぶ


コロナ感染上の問題から利用が中止されていた「アイセル21」が9日から利用が再開されました。そこで第14回学習会を二ヶ月ぶりとなる6月12日に開き「『資本論』を読むための年表」の「『戦後改革』へ」~「日本資本主義は『第三の歴史的変革期』に入っている」についてを読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では、「『農地改革』は行われたが、戦後保守支配を支える層ともなったが、この改革をどの様に見たら良いか」「テキストでは『戦前の小作争議から引き継がれた農民の要求と闘いがあったからこそ、アメリカ占領軍の指示による農地改革が、地主の抵抗をはねのけて、きわめて短期間に実行された』とある。日本の民主化すなわち近代的な資本主義を実現した改革だと思う」「仕事でに農村に入り、栄養指導として、パン食を勧める指導をした事がある。戦後日本の食料自給率は低下し続けている」「友寄さんの論文の中に『パンデミックのオーバーシュートを回避する最終的手段として、人と物資の移動を止め、都市や国境の閉鎖が行われる。そうした対応が長期化すると…とりわけ日本のように、食料自給率4割以下、エネルギー自給率1割以下という資本主義の場合は、長期的視点で再生産のあり方が改めて問われる』との指摘がある」「テキストで『日本が独立国としての地位を失い、アメリカへの事実上の従属国の立場になった』との指摘があるが、明治維新期の指導者は日本の植民地化を防ぐため懸命な努力をしたと思う。なぜ戦後の指導層は従属を受け入れたのか」「戦後改革で『農地改革』は最後まで行われたが、財閥解体、労働改革などは途中で打ち切りとなり、逆に日本共産党への弾圧などが始まる。背景には日本をアジア侵略の足場にするアメリカの思惑があり、この政策を進めるため侵略戦争を進めた戦争指導層を利用する事にした。戦争指導層は、そこに生き残りの道を見いだした」など意見が出ました。最後に今後の学習について意見効果をおこない、テキストは『増補改訂版・日本近現代史を読む』を使用する事を確認し、学習会の開き方については次回決める事にしました。

◆次回は、日時、7月10日(金)午後1時30分~3時30分。会場「アイセル21」第42集会室。内容、第3章「20世紀~21世紀初頭の資本主義」の日本の部分。持ち物、「『資本論』を読むための年表」。

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