民医労静岡支部「基礎コース」学習会  弁証法について


8月9日(金)午後5時45分より、約1時間にわたり民医労静岡支部「基礎コース」学習会を行いました。受講生5人が参加しました。最初にチューターの多田が、レジュメに基づき20分間報告し、その後自由討論を行いました。

今回のテーマは「弁証法」です。

最初に「弁証法とは?」ということで、いろんな人の言葉を紹介しました。

・「弁論によって真理を証明する方法=問答法」(ソクラテス)

・「矛盾に関する学問」(ヘーゲル)

・「肯定的なもののなかに否定的なものをとらえ、生成した一切のものを運動の流れの中でとらえる」(マルクス)

・「世界の一般的な運動(発展)法則に関する科学」(エンゲルス)

・「対立物の統一と闘争に関する学説」(レーニン)

 

次に、弁証法で取り扱う運動や概念について紹介しました。

○質と量、移行

01

 

・生成と消滅、変化

・量的変化から質的変化への転化、質的変化から量的変化への転化

 

○本質と現象、反省(反映)

02

 

 

・同一、区別、対立、矛盾、対立物の統一と闘争=弁証法的矛盾

・全体と部分、可能性と現実性、偶然性と必然性、原因と結果

 

○主体と客体、発展

03

 

 

 

・弁証法的否定、否定の否定

・単純なものから複雑なものへ、低い質のものから高い質のものへ

 

最後に、「弁証法的思考のために」ということで、以下を指摘しました。

・水泳を習うのと同じで、弁証法的思考には訓練が必要

・現実に具体的に現れている矛盾を分析する

・内在的、総体的、歴史的にとらえ、現実を乗り越えていく力を発見する

 

自由討論では、次のような意見がありました。

・難しくて、よくわからない

・どうせ変わらないと思うのではなく、現実から出発することが大切

・対立するものの見方を通じて、より高い認識に到達することが重要

 

次回のテーマは「理論と実践、社会の形成」です。

 

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