第11回『資本論』学習会 第3篇「絶対的剰余価値の生産」第8章「労働日」の第1節~第4節を学習する


静岡市社会科学学習会は、8月13日(木)第11回『資本論』学習会を開き第第8章の労働日、第1節から第4節を学習しました。

 討論では「P406『生産物の交換価値ではなくそれの使用価値が優位を占めていた場合には、剰余労働は、諸欲求の範囲によって制限されている』とあるが、具体的にはどの様な事か」「江戸時代では農民は米を領主に納めていたが農民に死をもたらすような労働ではなかったが、金鉱山などでは金が掘り出され金、貨幣が搾取の対象になると金鉱山での労働は死をもたらすほど過酷なものになった。米は使用価値であり、金は交換価値なのでそのようになった」「P404で労働者が資本家に『これは、われわれの契約および商品交換の法則に反する』と言っているが何故商品交換の法則に反するのか」「平均的働き方では、労働者は30年間働く事ができるが、資本家が労働時間を延長し10年で労働者の労働力を消費尽くしてしまうならば『君は3日分の労働力を消費しながら、僕には1日分の労働力を支払うのである』と。これは等価交換の商品交換の法則に反しているということではないか」「第3節『搾取の法的制限のないイギリス産業諸部門』では当時のイギリスで驚くほどの労働実態が、例えば3歳の子供が長時間働かされているなどが書かれている。第4節『昼間労働と夜間労働。交替制』では職場に機械が導入され、労働が改善されるのかと思ったが、逆に機械によってさらに長時間労働が行われた事が書かれていて驚いている」「製パン業での不純物混入が書かかれており、当時のイギリスで社会問題になった」などの意見が出ました。

◆次回は、8月27日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第8章「労働日」第5節~第7節、第9章「剰余価値の率と総量」。持ち物は、新版、又は新書版『資本論』第2分冊。

コメントは受け付けていません。