「日本近現代史を読む」第2回学習会 序章「近代までの流れ」、幕藩体制の政治構造、日本をめぐる国際関係、経済構造と社会変動、民衆の生活と文化、などを学ぶ。


静岡市社会科学学習会は、10月13日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第2回学習会を行いました。

 討論では、「身分別の社会の所で、江戸時代に『支配身分としての武士と被支配身分としての百姓・町人の区別が確定された』との注があるが、この事を初めて知った」「江戸時代の身分で百姓の下にえた。非人(江戸時代には非人とよばれた人々で、居住地も制限されるなど、不当な差別を受けた。主に皮革業に従事し、犯罪者の逮捕や罪人の処刑などに使役された)などの身分があった」「このような人々を差別する事で、当時の身分社会の構造を人々に受け入れやすくする役割を果たしていたのではないか」「鎖国とキリスト教の所で檀家についいて『この檀家寺がキリスト教徒でないことを帳簿によって証明するという制度です』との指摘があるが、実際にはキリスト教徒も寺の檀家となり、キリストの信仰は捨てなかった」「コラムで近世民衆の教育要求と寺子屋の所で『文字の読み書き、基礎的な学力の取得、人格の形成を中心に、それぞれの子供に見合った学習カリキュラムが組まれていちようです』とあり、今の教育が学習指導要領に基づく学習内容になっている。江戸時代の学習方法の方が良かったのではないか」「『幕府はオランダ船と中国船にたいし外国の情報を長崎奉行に提出させていた』との記述があり、幕府は外国の情報を豊かに持っていた。江戸時代の日本は世界情勢には疎かったとの常識があるが事実違っていた事を学んだ」「『寺子屋への就学率が高まり、庶民の識字率も高かくなってきました』とあり江戸時代の学習水準の高さに驚いた」など意見が出されました。

◆次回は、11月10日(火)午後1時30分~3時30分。会場は、「アイセル21」研修室。内容は、第1章「開国-社会変動の序幕」。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」(新日本出版)

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