第15回『資本論』学習会 第13章「機械と大工業」第1節「機械の発展」~第4節「工場」を学習する


静岡市社会科学学習会は、10月8日(木)第15回『資本論』学習会を開き第13章の第1節から第4節を学習しました。

 討論では「本文で『手工業的またはマニュファクチュア的に生産される商品の価格と、機械の生産物としての同じ商品の価格との比較分析から、一般的には、機械の生産物の場合、労働手段に帰着する価値構成部分は相対的には増加するが絶対的には減少する』と書いてあるがどの様な事か」「マニュファクチュアでの商品生産と機械による商品生産を比較します。当然機械生産の方が、多くの商品が生産されます。そのため、商品の価値構成を見ると、マニュファクチュアで生産された商品は労働手段部分の価値構成は小さく、機械で生産された商品は労働手段部分の価値構成が大きくなります。しかし、労働手段価値の大きさを見るとマニュファクチュアでは大きく、機械の場合には小さくなります」「本文の『機械の生産性は、上述したように、機械から製品に移転される価値構成部分の大きさに反比例する』とは何のことか」「機械が機能する期間が長ければ、長いほど機械によって付け加えられる価値、それだけ多くの製品に配分されるが、個々の製品に付け加える価値部分はそれだけ小くなる事」「この章の表題にもなっている『大工場』とは何か、その定義は何か」「大工業を機械制大工業とも言う。労働者が手を使うことによって操作される道具や用具を使うのではなく、労働者が機械〔機械とは3つの本質的に異なる部分、原動機、伝動機構、道具機または作業機から成り立つ〕を体系的に利用する事による生産の様式の事ではないか」などの意見が出ました。

◆次回は、10月22日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第13章「機械と大工業」第5節~第10節。持ち物は、『資本論』第1巻(新版、又は新書版『資本論』第三分冊)

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