現代経済学習会 『経済』11月号掲載論文 「〈座談会〉日米経済関係の構造と特徴」を学習する


静岡市社会科学学習会は、11月17日(火)「現代経済学習会」を「アイセル21」で開き「座談会・日米経済関係の構造と特徴」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 討論では「座談会で『日本の財界が、なぜ、一方的に、米国の変質した「株主資本主義の要求に唯々諾々としたがい、日本の政府を動かして米国企業の利益を代弁するような行為を取っているのか』と疑問が出されているがこの点をどう理解するか」「日本の大企業の経営者の中には、世界的に活動する米国多国籍企業の要求は、自らの企業の利益にもなると思い、それが経済世界での当たり前の要求と思っているのではないか」「座談会の中で日本の場合は特殊と言い、米国は協定の形を取らず、一方的な要求書の形で日本政府に突き付けていると言い、その背景に、単に巨大資本間の力関係によるものではなく、国家権力を通じて押しつけられてきたからではないでしょうか。日米の経済関係は、そこに大きな特徴があると言っている」「座談会で日本経済全体の米国への『属国化』があると言っているが、日本の対米従属との違いが分からない」「座談会は、この属国化は、敗戦後の米国の占領に始まった軍事的な従属体制と不可分であるが別もので、日本経済全体を米国経済の食い物にする『新属国化』と呼ぶべきもの」など意見が出ました。

◆次回は、12月15日(火)午後6時30分から8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「〈座談会〉日米経済関係の構造と特徴」の第3節と第4節。持ち物は、『経済』11月号。

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