第23回『資本論』学習会 第7篇「資本の蓄積過程」第23章「資本主義的蓄積の一般法則」を学習する


静岡市社会科学学習会は、2月11日(木)第23回『資本論』学習会を開き第17章「資本主義的蓄積の一般法則」を学習しました。

 討論では「この章は、資本の増大が労働者階級の運命におよぼす影響について書かれ、この章で解明され、資本主義的蓄積の絶対的・一般的な法則がとして提起され、それが労働者階級へは『資本の蓄積に照応する貧困の蓄積を条件づける。したかって、い一方の極における富の蓄積は、同時に、その対局における、すなわち自分自身の生産物を資本として生産する階級の側における、貧困、労働苦、奴隷状態、無知、野蛮化、および道徳的堕落の蓄積である』と解明されている」「今日日本では、非正規労働者が4割を占めているが、この人たちは資本論の言う産業予備軍に入るのか」「第7章の第4節では、『相対的過剰人口の第三のカテゴリーである停滞的過剰人口は、現役労働者軍の一部をなすが、しかしまったく不規則な就業のもとにある。こうして、この人口は、資本に、自由に使用することできる労働力の尽きることのない貯水池を提供する』と言っている。日本の労働法では、失業者には入らないが、本来は産業予備軍に入る」「そもそも資本論で言う産業予備軍とは何を指しているのか」「産業予備軍と言うので、実際に労働をしていない労働者の事を指すのではないか」「1105ページに『近代的産業の全運動は、労働者人口の一部の、失業者または半失業者への不断の転化から生じる』と書いている。これは全く仕事をしていない人だけが失業者ではないと言っている。非正規労働者も産業予備軍に入る。」「第4節の『相対的過剰人口のさまざまな存在形態。……』の中で具体的に分析されている」などの意見が出ました。

◆次回は、2月25日(木曜)午後6時30分から8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第24章「いわゆる本源的蓄積」第25章「近代的植民理論」。持ち物は、新版または新書版『資本論』第四分冊。

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