2021年 第5回『資本論』第2巻学習会 第3章「商品資本の循環」第4章「循環過程の3つの図式」を学習する


静岡市社会科学学習は、8月12日(木)『資本論』2巻学習会を開き、第3章「商品資本の循環」第4章「循環過程の3つの図式」を学習しました。報告の後意見交換をしました。

意見交換では「報告の中で、ケネーの経済表が取り上げられ、その読み解きがあるが、初めて聞いた」「詳しい商品資本の循環図式が書かれているが、何を図式しているのか」「商品資本の循環は、商品から始まるが、この商品は価値増殖された商品で、その内訳が次に書かれている。それが貨幣に交換されるが、その貨幣も増殖された価値が含まれているので、貨幣もGとgとその内訳が書かれている。そして、単純再生産の場合にはGがWとなる。gは資本家の消費になる。拡大再生産の場合には、gの一部が資本とる」「報告の中で突然、個別企業の話でなく、社会的な再生産の話が出てくるのは何故か」「マルクスは、この商品資本循環を使い社会的再生産を第3篇で論じている。それは何故この商品資本循環で可能なのかを論じているので分かりにくさがあると思う」「報告の中でC+V+Mが出てくる。何を言おうとしているのか」「商品の価値内訳は、C+V+Mである。商品資本循環は、商品から始まる。この商品が売りさばかれて次年度の再生産が準備される。この需要がどこから出てくるのかと言うと、それは最初の商品が貨幣へと交換される所にある。価値の内訳は、商品価値の内訳は何かと言うと、CとVとMしかないのです。そのCの部分は、次年度の生産手段を購入する貨幣であり、Vの部分は次年度の労働者を雇用する原資となる。そしてMは資本家の利潤となり奢侈品を購入する原資となる。この事を説明している」など意見が出されました。

◆次回は、日時は、8月26日(木)午後6時15分~8時。会場は、「アイセル21」第41集会室。内容は、第4章「循環過程の3つの図式」。持ち物は、マルクス『資本論』第2部(新版・新日本新書版の第4分冊)

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