「日本近現代史を読む」第13回学習会開く 第11章「大陸への膨張と政党政治の後退」を学習する。


静岡市社会科学学習会は、10月12日(火)「アイセル21」で「日本近現代史を読む」第13回学習会を開き、第11章「大陸への膨張と政を政治の後退」を読み合わせ、意見交換を行いました。

 意見交換では「5・15事件で犬養毅首相が殺害されて内閣が崩壊する事によって政党政治が終わったとあるが、犬養毅は、官邸に乱入してきた海軍将校に『話せばわかる』と言ったが、将校は『問答無用、撃て』と言って射殺した」「大正時代、政党の影響力が大きくも大正7年に原敬によって本格的な政党内閣が組閣た。これ以後政党内閣が成立するようになり、また男子普通選挙制も出来た。しかしこの5・15事件により、内閣は、元老によって指名されるようになった」「2・26事件が起きたのが私の生まれた年で、この不景気の最中母は、四人の子供を産んで育ててくれたが、この不安定な時期に庶民は子供を産んで育てたのだなと思う。この事件を起こした青年将校たちは、何を求めていたのか」「陸軍の中に、統制派と皇道派との対立があり、事件を起こしたのは、皇道派だが、事件は天皇によって鎮圧されていく事になる。その後日本は、統制派が主張していた戦争のための国家総力体制が作られ、南方に侵略して行くことになる」「すでに亡くなっているが、落語家の柳家小さんが2・26事件の反乱軍として動員された。本人は、訳が分からないまま参加させられたと言っている」「満州事変、5・15事件、2・26事件、天皇機関説弾圧と、この時期は、日本が侵略戦争へと進んでいく大きな転換点だった」などの意見が出されました。

◆次回は、日時は、11月9日(火)午後1時30分~3時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第12章「日中戦争と戦時体制の始まり」。持ち物は、「増補改訂版 日本近現代史を読む」です。

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