2021年 第6回『資本論』第2巻学習会 『資本論』第2巻、第1篇、第4章「循環過程の3つの図式」を学習する


静岡市社会科学学習会は、10月14日(木)『資本論』2巻学習会を開き、第4章「循環過程の3つの図式」の報告後、意見交換をしました。

 意見交換では「マルクスは、ケネーの経済表について、商品資本循環のW―Wを基礎にして考えた事は『偉大な見識を示すもの』と言って、経済表があるが、この経済表のどこが商品資本循環を表しているのか」「ケネーの経済表の中には、Wという記号は出てこないが、ケネーはフランス社会が社会として持続して行くに必要な再生産構造をこの表で簡単に示している。それは、農民が50の農産物を作り、製造業者が20の製造物を作り、それがどの様に流通をすれば社会は維持され、且つ翌年の生産を準備する事が出来るのかを示している。生産物の生産と流通を示している。この意味でW―Wを基礎にしていると言える」「資本論の189ページに『資本家が貨幣の形態で流通に投げ入れの価値は、〔貨幣の形態で〕流通から引き出す価値よりも少ない。なぜなら、彼が商品の形態で流通に投げ入れる価値は、商品の形態で引き出した価値よりも多くからである』とあるが、なぜなら以降が分からない」「資本家は、買う商品よりも価値の大きい商品を売ると言う事を言っている」「流通に投げ入れると言っているが」「資本家が市場に商品形態で投げ入れると言うのは、機械、原料、材料、労働者などを市場で商品として買うと言う事を言って、工場な中で価値増殖を行い、出来た商品を市場でより高く売りと言う事を言っている」「それは、最初の行の事ではないか」「なぜなら以降も同じ事を言っている。最初の行は、貨幣価値の観点で言い、次の行は、商品の価値の観点から言っている」など意見が出されました。

◆次回は、10月28日(木)午後6時30分~8時30分。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第5章「流通時間」。持ち物は、新版『資本論』又は、新書版『資本論』の第5分冊。

コメントは受け付けていません。