第9回「多国籍企業と日本経済」学習会 「インターネット通販大手のアマゾンとアリババ」の読み合わせと意見交換をする


静岡市社会科学学習会は、3月15日(火)「多国籍企業と日本経済」学習会を「アイセル21」で開きました。「インターネット通販大手のアマゾンとアリババ」を読み合わせし意見交換を行いました。

3月15日の「多国籍企業と日本経済」学習会の様子

 意見交換では「テキストの144ページに『そもそも通販を実店舗の流通と比べた場合のデメリットとして、商品がすぐに手元に届かないことと、配送費などの追加の費用が必要になる』と言っているが、アマゾンは、翌日配達とか配送費の無料化で、このデメリットを打ち消す努力をしている。ある意味理にかなった方法で、巨大な成長をした。しかし、これを実現した闇の部分として、労働者に低賃金と重労働を強いている」「テキストの151ページに『庫内業務を実際に担う現場労働者は請負業者が雇用した非正規労働者もしくは派遣労働者である』とあるが、アマゾンの正社員ではなく、庫内業務を請負業者か、または派遣労働者で行っている。多くの大企業でもやっている事だが、非正規労働者、派遣労働者に最低賃金で過酷な労働を強制しそれが巨額の儲けにつながっている」「アマゾンが消費者に喜ばれているとしても、良いサービスの実現が正常な取引を阻害したものであったり、労働者や配送業者に対する搾取などを通してその結果が市場での占有率を高めている事は、正常な社会の姿ではない」「テキストの151ページでフランスでは『反アマゾン法』が制定され、その目的が中小の書店を保護する立場から、オンライン書店が書籍を無料配達することを禁止した。とあるが同じ事が日本で実現するのかと言うと難しいと思う」などの意見が出ました。

◆次回は、日時は、4月19日(火) 午後6時~午後8時。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、「Amazonにみる流通分野の新展開と「反Amazon法」」の読み合わせ、意見交換。持ち物「多国籍企業・グローバル企業と日本経済」です。

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