第17回『資本論』第二部学習会 第19章「対象についての従来の諸叙述」第1節と第2節を学習する


静岡市社会科学学習会は、3月24日(木)「アイセル21」にて『資本論』学習会を開き、第19章「対象についての従来の諸叙述」第1節と第2節を学習しました。

 討論では「ケネーは、農業部門だけが新たな価値を生む生産部門だと思っていたと言う事だが、農業部門が何故新たな価値を生むのかと言う事について、自然の成長や繁殖と言う事が書いてあるが、農業部門の労働者が価値を生む労働と考えていた分けではないのか」「ケネーは、自然の成長過程が新しい価値を生むと考えていた。労働者をどの様に見ていたのかと言う事だが、当時は封建制の社会であり、日本で言えば江戸時代と同じだと思う。だから当時は農業労働者は存在していなかったのではないか」「『資本論』からの引用でスミスの『退歩は『固定』〔資本〕および『流動』〔資本〕が決定的に区別として把握され固持されていたことにある』とあるが、これは資本を可変資本と不変資本としての把握が出来ないと言う事を言っているのか」「先ほどの引用の少し前に『ケネーがそう見ていたように……再生産過程の重要な契機としてみるのではなく』と言っている。だからスミスは、再生産過程の契機として不変資本の更新を見落としていた点にあるまではないか」など話合いました。

◆次回は、4月14日(木)午後6時~8時。会場は、「アイセル21」第42集会室。内容は、第19章「対象についての従来の諸叙述」第2節3と4と5、第3節。持ち物は、『資本論』(新版・新日本新書版の第7分冊)。

コメントは受け付けていません。