静岡県労働者学習協会第2回(拡大)理事会開催


1月26日(日)KKR「はまゆう」会議室にて、静岡県労働者学習協会第2回理事会が開かれました。最初に、原田会長より情勢報告がありました。

安倍政権の政治、経済 あらゆる面での暴走 ―国民との矛盾を深めている

静岡県労働者学習協会 会長 原田政信

アベノミクス

アベノミクスは徹底した新自由主義的経済政策です。大企業・富裕者の利益を拡大し、貧困と格差を拡大しています。一方で法人税率の引き下げを行いながら、消費税増税、社会保障の切り捨て、雇用破壊の改革が進められようとしています。

 「戦争する国」づくり

通常国会中(1/24~6/22)に、集団的自衛権行使容認を、私的諮問機関「安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」(安保法制懇)の報告を受け閣議決定しようとしています。

安保法制懇座長代理の北岡氏は「自衛の措置は「必要最小限度」でなければならないという論理自体は受け取った上で、「必要最小限度」のなかに個別的自衛権だけでなく集団的自衛権も入れる。要は、自分が武力攻撃された時だけでなく、密接な関係にある外国が武力攻撃を受けたときにも助けることによって日本の防衛が成り立つ」と言っています。

現憲法は戦争をしないことを前提に条文がつくられています。そのため「戦争する国」づくりは、現憲法全体を転換、廃棄しない限り完成できません。自民党憲法草案はそのために作られました。

安倍首相の思惑通り「戦争をする国」づくりは進むのでしょうか。アメリカの思惑としては、直接介入主義の放棄とアジア太平洋重視戦略があります。対中国に対しては二面政策をとっており、一方で中国に責任を分担させる形でアジア・太平洋の市場秩序を維持しようとしており、他方では中国が覇権国家化するときは、軍事的にも中国を包囲(オーストラリア、ニュージーランド、日本を動員)することを考えています。

オバマ大統領の対日政策は、防衛費の増大、基地負担の増大、自衛隊を手足のように使うことを求めていますが、他方で、日本が独自の覇権国家、軍事大国化は抑止したい、靖国神社参拝その他中国や韓国との対立をあおるような軍事大国化はアメリカにとっても「脅威」と受け止められている。

改憲を阻む国民的共同をいかに作り上げていくことができるでしょうか。短時日で急速に盛り上がった秘密保護法反対の運動は安倍政権に誤算を生みました。これが阻止の基本的力です。各種の「一点共闘」という形での国民的盛り上がりと、軍事大国化反対の運動が結びつく可能性があります。

以上

 理事会での報告と討論

勤労者通信大学

・13年度は、6ヵ所で学習会が行われました。県商連、聖隷労組では終了しています。

・三島共立病院、静岡民医労では、月1回学習会を開いています。

14年度は、目標を昨年と同じ40人として、各支部中心に募集の取り組みをする予定です。

勤通大スクーリングを4月5日(土)午後に行うことに決めました。内容は基礎コースの哲学とし、①唯物論、②弁証法、③史的唯物論の3科目を3人の県内講師で行うこととしました。

 「学習の友」

・静岡支部、沼津支部、浜松支部の各支部において「学習の友」の学習会を行っています。

・静岡市では会員の個人的なつながりで「寺小屋in池田学習会」というサークルを作り「学習の友」を使った学習会を行っていました。

 その他学習会

・静岡市では資本論3部の学習会が、4月末で終了予定で、その後第1巻を行い、静岡県学習協との共催で募集する計画です。

浜松市では資本論2部の学習会が行われています。

・静岡県評で初級労働学校を6月に開催する予定で検討しています。

 会費値上げ提案

会費が現在300円/月になっていますが、赤字解消のための値上げは再度検討することになり、この間、経費削減に努力してきました。改めて現状での収支報告をしましたが、赤字解消には至らず、新たな検討をすることになりました。

 入会案内&申込書改訂

県評議長の推薦文を入れた改訂案を作成しました。

 ブログの活用

ブログが公開されてから8ヶ月で、26件の記事が掲載されています。記事の掲載が一部の学習会に偏っているので、多くの学習会の情報掲載が望まれます。個人的な学習や書評等については、会員コーナーを作り、会員なら誰でも掲載できるようにしました。積極的な活用をしていきましょう。

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